ランボルギーニ・ディアブロGTが9月に開催されるオークションに登場する予定。
6リッターV12エンジンは575馬力を発生しトランスミッションは5MT、駆動輪は後輪の身というハードコアなディアブロです。
インテークマニフォールドやシリンダーヘッドはマグネシウム製、コネクティングロッドはチタン製、ボディ各部のエアロパーツはカーボン製といった具合に惜しみなく高価な素材がパフォーマンス重視で使用された車両でもありますね。
0-100キロ加速は3.5秒とこの時代の車にしては「恐ろしく速い」タイムで最高時速は340キロ。
時速200マイル(321キロ)を突破した最初のランボルギーニとしても有名ですね。
生産台数はわずか80台にとどまり(デリバリーされたのはすべてヨーロッパ)、ボディカラーは4色のみでブラック、メタリックグレー、オレンジ、イエロー。
この個体は80台のうち6番目の生産であり外装はメタリックグレー、内装はブラックとブルーのツートンカラー。
最初にデリバリーされたのはモナコで、走行距離は11,100キロとなっていますが、画像で見るところ非常に大切に扱われてきたようですね。
ナンバープレートステーの簡素さやリアカメラの大きさ、一応バックソナーが付いていることなどがなんとも興味深いと思います。
なお予想落札価格は5400万円ほどと見られています。
悲報。ランボルギーニ・コンセプトSがオークションで売れ残る
RMサザビーズに出展されたランボルギーニ・コンセプトSですが、落札されずに売れ残った模様。
事前には3億円~3億5000万円で落札されるのではと言われ、日本においてもいくつかのメディアに取り上げられたのは記憶にあたらしいところ。
落札に至らなかった経緯は不明ですが、最近は希少な車が続々と高額落札を記録しているものの先日のポルシェ911、今回のランボルギーニ・コンセプトSのように「落札されない」車が出てきているところを見ると、「レア物であればなんでもOK」というわけではなさそうです。
なおコンセプトSは発表当時、100台限定にて希望者に販売する計画があったそうですが、実際に作ってみるとあまりに高価になったのでその計画が頓挫。
何台か作られ、限られた顧客への販売やランボルギーニ・ミュージアムに展示されたようですね。
ランボルギーニ・ミウラSVもオークションに。3億円超えか
8月に大量に出品される希少なスーパーカーたち。
その中にランボルギーニ・ミウラP400SVも含まれるそうですが、こちらは3億円を超える落札金額になるのではないかと言われます。
ナンバー650の個体で1971年6月23日に製造された欧州スペックの個体とのことで、10年前に北米に輸入されたそうです。
走行距離は21000キロとのことで、けっこう走っていますね(それだけ好調とも言える)。
ランボルギーニ・ミウラP400SVはミウラ発売開始後4年目の1971年に生産が開始されたモデル。ミウラ最後の「完成形」とも言えますね。
V12エンジンを搭載し385馬力を発生、148台のみが製造(ミウラの生産総数は764台)。
ミウラのデザインはガンディーにとされますが、今見ても非常に美しく、2008年発表の「ミウラ・コンセプト」も同様に美しいボディラインを持っています。
現行のエクストリームなデザインとはまったく異なるテイストを持ちますが、そのぶん新鮮に見え、ぜひこの系統は復活させてほしいものですね。
ランボルギーニとしては現在のデザインもいつかは変更を加える必要があり、かつ新しい顧客を獲得するには新しいデザイン言語の採用が不可欠と考えているようですが、ウルスの生産を行うと決まった今、ここにリソースはなかなか割けないのかもしれませんね。
なおこの個体はエンジンやトランスミッション含めてレストア済みで、画像を見てもかなりコンディションは良さそうです。
ランボルギーニ・レヴェントンもオークションに。2億円超えか
さて、同じオーナーさんが希少なコレクターズ・カーを大量放出するということでオークションには続々それらが登場。
今回はランボルギーニ・レヴェントンですが、これは公式フォト以外で目にする機会もほとんどない、というくらいの希少車。
ランボルギーニ・ムルシエラゴをベースに、ハードトップモデルは20台のみが制作・販売されています。
最近の取引金額だと1億8000万円ほどで、今回も最高で2億円を超えるだろうと見られてるようですね。
この個体は20台のうち7台目のナンバーを持つもので、走行は2000キロほど。
ほぼオリジナルですが、ケンウッドのオーディオ・システムが入っているそうです。
なお何かの雑誌で「ムルシエラゴをレヴェントンに(純正パーツで)カスタムすると、いくらぐらい費用がかかるか」という企画がありましたが、フロントバンパーだけで700万円くらいだったように記憶しています。
ランボルギーニLM002がオークションに登場。
予想落札金額は1900万円程度とみられますが、こちらは意外と低いですね。
この個体は52000キロほど走行しているようで、そう考えるとかなりメンテナンスが行き届いているのかもしれません。
画像を見る限りでは非常にコンディションは良さそうですね。
なおLM002はほぼすべての部品が専用に近い規格で(当時はこういったオフローダーが存在しなかった)、特にタイヤはこのモデルのために作られたものであり非常に高価、と聞いたことがあります。
ランボルギーニ・コンセプトSがRMオークションに出展。
落札金額は3億〜3億5000万円程度と見られています。
コンセプトSは2005年のジュネーブ・ショーに展示されたもので、見たとおりガヤルドをベースとしており、これは先日VWアウディグループを去ったルク・ドンカーヴォルケの作品。
今回の出品と氏がグループを去ったこととの関係は不明ですが、関係が無いとは言えなさそうです。
なお、ガヤルドにはもともと「ホワイト」が存在しなかったのですが、日本の顧客の要望ではじめてホワイトにペイントしたところ、「思ったより格好良かった」ということでホワイトがカタログモデル化した、という経緯があるそうです。
ちょうどコンセプトSが登場した時期もその時期と一致しており、「コンセプトSにはホワイトがピッタリ」というルク・ドンカーヴォルケのコメントもあったようですね。
コンセプトSは比較的反響が高く、何社からかモデルカーとしても発売されています。
超レアと言えるランボルギーニ・ミウラSVJがRMオークションに登場予定。
予想では2億4000万円から3億1000万円程度の幅だろう、と言われていますが昨今のヒストリックカー、クラシックカーの価格高騰を見ると、もっと高い値段が付くかもですね。
1971年の製造でシャシーナンバーは4892、インテリアはオリジナルコンディションとのことで、日本へ出荷された車両とのことです。
ランボルギーニLM002がオークションに登場予定。
製造されたのは301台となっており、うち米国で販売されたのは48台。
元は軍用車としてアメリカ政府から開発を依頼されたものの(その際の開発コードはLM001)、その後採用が流れたために開発コストを吸収する必要に迫られ、改良を行ったのちに市販したのがこのLM002だと言われます。
SUVといえどもランボルギーニの思想を反映させた車となっており、当時としては(特にオフローダーとしては)豪華な内装を持っています。
販売されたのは1986年から1993年で、今となっては「高級SUVの先駆者」ともいえる存在(エンジンはランボルギーニ・カウンタックと同じ)。
現在のランボルギーニはエキゾチックなスーパーカーのみなので世間では「ランボルギーニ=スーパーカー」のイメージがあり、しかし実際にはこういった車も販売していたわけですね。
よってランボルギーニが「ウルス」を発売するのは自然な流れと言え、ウルス発売によって「ランボルギーニ唯一の4ドア」が復活し、その「第二幕」が開けることに。
今回の落札価格は最高で3400万円くらいと予想されますが、LM002は維持が非常に難しい車としても知られます。
一説では燃費がリッターあたり500メートルだとかタイヤが専用品なので異常に高価だと言われたりしますが、それでも歴史的に重要な価値を持つ車であり、購入できる財力があれば手に入れたいものだ、と思わせる魅力がありますね。
1979年製のランボルギーニ・カウンタックLP400Sがオークションに登場予定。
カウンタックそのものは1971年に発表され、1990年まで改良を重ねながら製造された、ランボルギーニの代表作とも言える車。
やはりその最大の特徴はガルウイングドア(シザースドア)で、これが後にランボルギーニの方向性を決定づけたと言っても過言ではないほどです。
今回オークションにかけられるカウンタックLP400Sは1979年にデュッセルドルフにて納車されたもので、当初はブルー・アカプルコであったボディカラーは後に現在のブラックにペイント(ブラウンレザー、ゴールドのホイールは当時のまま)。
1984年にアメリカへ輸入され、ドライブトレーンやエンジン、クラッチ、サスペンション、排気系、燃料ライン(旧いスーパーカーにとってこれは重要)電装系のリビルトを経てコンディションは万全。
現在のオーナーさんは22年もの間このカウンタックを所有しているとのことでコンディションを熟知しており、「サビや事故は皆無」。
作業記録に加え、その内容を画像でも保存しており、輸入時の証明書やオリジナルのエンジンマニュアル、オーナーズマニュアルも付属している、とのこと。
2017年1月にアリゾナで開催されるコンクール・デレガンスにて競売に登場するとのことですが、このコンディション、履歴の確かさを考えると「かなりな」額で落札されそうです。
ロッド・スチュワートが1971年に購入したランボルギーニ・ミウラP400Sが競売に登場。
何度かこの個体はオークションに登場していますが、今回はSVスペックへと改修され、1億2000万円程度の値をつけるのでは、と言われています。
なおSVへのコンバートは2013年のフルレストアの際に行ったそうで、費用は1400万円ほど要している模様(どこでレストアしたのかは不明)。
おそらく以前はもっと薄いブルーだったような気もしますが、現在はちょっと濃いめのメタリックブルー(ブルー・ノッテ)にペイントされています。
右ハンドルのミウラはミウラのライフサイクル(1966-1973)通じてわずか764台のみの製造で、そのうちSVは150台のみとされています。
ロッド・スチュワートはサッカー選手を目指していたもののイマイチ芽が出ず、ミュージシャンとしてもパッとしない日々を送っていましたが、ふとクリーブランドのDJがロッド・スチュワートのシングルレコードをひっくり返し「B面(マギー・メイ)」ラジオでオンエアしたところ、それが大ヒット。
人生何があるかわからないという典型で、ロッド・スチュワート自身もそのDJには「感謝しなくてはいけない」とインタビューで述べていますね。
ジョージ・フォアマンがプロボクシング界から引退する際に購入したランボルギーニ・ディアブロVTロードスターがオークションに登場予定。
ディアブロVTロードスターはカーボンファイバー製のデタッチャブル・ルーフを持ち、取り外したルーフをデッキリッドに固定できる、というのが一つの特徴でしたね。
エンジンはもちろんV12で排気量は5.7リッター、出力は485馬力。
なおジョージ・フォアマンはこのディアブロのコンディションを非常に良好に保っていたようで、走行距離自体も3200キロと少なく、かつ2年ほど前に120万円ほどをかけてエンジンをレストアしている、とのこと。
内装はタンレザーにレッドのアクセント、と珍しいカラーリング。
車両にはフォアマンが所有していたことを示す書類、マニュアル、ツール、整備記録など揃っており、フォアマンが使用したグローブや試合のチケットも付属するお買い得な内容となっています。
落札価格は最高にて3400万円程度と予想されていますが、ファンにとっては価値の高い一台になりそうですね。
アウディに買収される前に製造された「純粋なランボルギーニ最後の一台」が競売に
アウディが買収する以前に製造された「最後の純粋なランボルギーニ」がオークションに登場予定。
このディアブロSVは最後にイギリスへ輸入された一台でもあり、1999年11月21日に製造されたという記録も残っているそうです。
走行距離は51500キロなのでけっこう走っていますが、そのぶん快調とも考えられますね。
2013年には150万円ほどをかけて足回りほかのレストアが施されており、コンディションも上々(2016年にも再調整済み)。
なおこの個体は唯一のパールレッドに塗装された右ハンドルのディアブロだそうで、希少価値も高そうです。
気になる落札金額は最高で2800万円程度の予想。
非常に希少なランボルギーニ・カウンタックがオークションに登場予定。
最初に登録されたのは1982年で、登録当初はリアウイングが装着されていたものの、のちのオーナーによって1987年に取り外されているとのこと(その後また別のオーナーがリアウイングを取り付けている)。
外装はパールイエロー、内装はオートミール。
これらはオリジナルのままとのことで、状態はかなり良さそうですね。
なお走行距離は61155キロとのことでかなり走っていますが、これだけ走っているということは逆にコンディションが良かった(トラブルがあまりなかった)とも考えられます。
「右ハンドル」という希少価値だけで通常のカウンタックの.5倍以上の価格となりそうですが、購入したとしても走行できない国(北米など)もあり、まさに投機対象となりそうですね。