
| ここ最近のマセラティの動きからは目を離せない |
さて、設立から106年が経過し、新しい未来へと向かおうとしているマセラティ。
今回その歴史を振り返る動画を公開し、さらにはフルモデルチェンジ版となる新型グラントゥーリズモ、新型SUV「グレカーレ」も予告しています。
そして公開された動画のタイトルは「マセラティ From A to Z」。
日産がちょっと前に公開した動画のタイトルに似ていますが、マセラティの歴史をアルファベットになぞらえて紹介する内容となっています。
マセラティはこういった歴史を歩んできた
まずは「A」について、1914年にマセラティ創業に携わった3兄弟のうちひとり、「アルフィエーリ」。※他の兄弟はエットーレ、エルネスト
マセラティにはこの3人を含む7人の兄弟がおり、自動車業界ではアルフィエーリ、エットーレ、エルネストのほか、長兄のカルロがドライバーやエンジニアとしてフィアットやアバルトにて活躍していますが、1914年のマセラティ創業を前にし、残念ながら病にて他界しています。


「B」だと1971年に発売されたボーラ。
デザインはジウジアーロ、V8エンジンをミドシップマウントする2シータースポーツです。

マセラティは「3」を重視
「T」だとトライデント。

マセラティ発祥の地であるボローニャのマッジョーレ広場にある「ネプチューン像」の持つ三叉の銛をイメージしたもので、このロゴをデザインしたのはマセラティ兄弟のひとり、カルロ・マセラティと伝えられています。

ただしカルロは自動車に興味はなかったとされ、よって(自動車会社の)マセラティに深く関わることはなく、他の兄弟とは別に芸術家として活動していたようですね。
なお、創業時の兄弟が3人であったためか、それとも「三叉」の銛をエンブレムに採用したためか、マセラティは「3」という数字を重要視しており、マセラティ各モデルのサイドギルも「3つ」ですね。
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そして今、新型グラントゥーリズモ、新型グレカーレが発表を待つ
そして2021年に発売される予定の新型車の一つが「Grecale(グレカーレ)」。
なお、この”グレカーレ”というのはイタリアに吹く北東の風を意味しており、”ギブリ(アフリカ大陸から欧州に吹く熱風)”との共通性も見られます。
ちなみにマセラティ「ボーラ」「メラク」「カムシン」「レヴァンテ」も同様に風の名前なので、マセラティは古くからの伝統に則ったネーミングを(すべての車種においてではありませんが)採用してきた、ということになりますね。

新型グラントゥーリズモも同じく「発表待ち」で、これは今までのティーザー動画/画像から判断するに、現行グラントゥーリズモにも近いシルエットが与えられる可能性が高そう。
ただしマセラティは、発売したばかりのスーパーカー「MC20」のデザインを各モデルに反映させてゆくとも述べており、細部は大きく異なるのかもしれません。

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参照:Maserati