パガーニが「ただユートピア（ウトピア）が走るだけ」の動画を公開！しかし「ただ走るだけ」でこれだけ様になるクルマもほかに存在しないだろう【動画】

｜　パガーニのクルマが進む方向はほかのハイパーカーとは明らかに異なる　｜

ユートピアは現時点でのパガーニの最高傑作、そして一つの到達点でもある

さて、パガーニが「ユートピアがただ走るだけ」の動画を公開。

ただしユートピアは現在の自動車市場において「もっとも芸術的なクルマ」だと言ってよく、そのユートピアがイタリアの歴史的街並みの中を走る様子はまるで一幅の絵画のようでもあり、ただただ「美しい」というよりほかはありません。

パガーニ・ユートピアが発表されてからはや6ヶ月

パガーニがユートピアを発表したのち、はや6ヶ月が経過していますが、未だその衝撃は冷めやらず、そしてその衝撃の理由は「ネオレトロな」外観にあると考えています。

パガーニはもともと過激極まりないハイパーカー「ゾンダ」からその歴史をスタートさせ、しかしその後継モデルのウアイラでは内外装がややレトロな雰囲気へとシフトしているのはよく知られるところで、ウアイラ最終モデル「コーダルンガ」ではその傾向が顕著ですね。

そして今回のユートピアではいっそうレトロなイメージへと回帰していますが、カーボンファイバー製ボディを持ちつつも、フードの固定には1960年代のレーシングカーのように「レザーベルト」を使用すると言った一面も。

これはひとえにパガーニ創始者、オラチオ・パガーニ氏が「1960年代のル・マン・レーサー」に愛着を感じているということがその理由なのかもしれません。

パガーニのハイパーカーほど芸術性を感じさせるクルマはほかにない

なお、パガーニのほかにはブガッティ、ケーニグセグといったハイパーカーメーカーがあるものの、それらの中でもパガーニの芸術性は突出しており、それはオラチオ・パガーニ氏が芸術に対して強い興味を抱き、とくにレオナルド・ダ・ヴィンチを敬愛しているということも無関係ではなさそう。

そのためか、ユートピアでは「機能性よりも芸術性」を追求したデザインがなされているようにも見え、とくにリアエンドの「楕円とクワッドテールパイプ」というパガーニのアイコンを組み合わせたリアエンドにそれが現れているようにも。

ユートピアにはメルセデスAMGから供給を受ける6リッターV12ツインターボエンジンが搭載され、その最高出力は864馬力。

つまりブガッティやケーニグセグに比較すると「控えめ」な出力を持っており、これがパガーニが絶対的なパフォーマンスを追求しているからではなく、「走る楽しさ」を追求しているからなのだと思われます。

実際のところ、トランスミッションに関しては7速自動変速機に加え”マニュアル”を用意しており、こういった設定がパガーニの考え方を端的に表していると言っていいのかもしれません。

なお、ユートピアの価格は217万ユーロ（約3億円）からに設定されていますが、その購入者はもちろん高度に自身のクルマをカスタマイズすることになるものと思われ、実際の購入価格は軽く4億円を突破することになりそうですね。

パガーニ・ユートピアの生産台数はクーペ99台、ロードスター99台に制限されており、これらのすべてが「完売済み」だとも伝えられます。

パガーニ・ユートピアがイタリアの町並みを駆け抜ける動画はこちら

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参照：Pagani Automobili