ホンダが新しいインテリアについてのパテントを取得。
内容については触れておらず、デザインを見るとこれは以前に公開された「プレシジョン・コクピット」のようですね。
プレシジョンコクピットはすでに公開されたものですが、これは車体に装備されたセンサーにて外部状況をモニタリングして社内のディスプレうのその状況を表示したり、直感的にセンターコンソールのタッチパッド、ステアリングホイールにて操作することを前提としたもの。
新型NSXのコクピットをアップデート。軌道予測表示可能な「アキュラ・プレシジョン・コクピット」が公開
ちなみにこちらが以前に公開済みのプレシジョン・コクピット(NSXのインテリアを流用)。
他メーカーと異なるのは「タッチパネル」を装備していないことで、ホンダいわく「タッチパネルを操作しようとすると無理な姿勢になることがある」ため。
よって運転時の姿勢を崩さないまま「ステアリングホイールと、センターコンソール」という「手の届く範囲で」操作を行うことを考えた、としています。
そしてこちらはそのプレシジョン・コクピットを装備した「アキュラ・プレシジョン・コンセプト」。
2016年1月のデトロイト・モーターショーで発表されたものですね。
今回パテントを取得したということは市販化の可能性(何らかのモデルに装着される)が高まったと考えられ、そしてパテントで保護しようと考えているのは従来だとメーターの位置にある「液晶モニタ」、ダッシュ上センターのディスプレイ、そしてセンターコンソールの色が薄くなっている操作部分と思われます(それらがこのシステムの要と思われる)。
アキュラが新しい内装のコンセプト、「プレシジョン・コクピット」をロサンゼルス・モーターショーで公開。
NSXの内装にこれをインストールしていますが、従来のメーターの代わりに12.3インチの液晶ディスプレイが装着されています(このディスプレイはVWアウディ、ボルボ、今回のアキュラなどメーカーが変わってもサイズが同じなので、サプライヤが一緒なのかもしれない)。
「アキュラウォッチ」システムと統合し車両の周囲をモニタリングした上で「予測軌道(サンダーボルトみたい)」を表示するようですが、このアキュラウォッチは自動運転システムにも活用されるようですね。
ダッシュボード上に設置されたセカンドスクリーンにも情報が表示されますが、これらは他社とは異なり「タッチスクリーン」ではなく、これについては「タッチスクリーンを採用するとドライビングポジションや操作時に無理が出る」ことを考慮した模様。
よって、これらの操作は手元にあるタッチパッドと物理スイッチを用いて操作するようですね(BMWも似たような方式)。
2016/1/12より開催のデトロイト・モーターショーにて、アキュラが「プレシジョン・コンセプト」出展予定。
次世代のデザインを持つラグジュアリー・セダンというコンセプトだそうですが、現行のアキュラとはちょっと違う優雅なラインが見えますね。
なおボディカラーはめずらしくレッドを採用しており(アキュラは今までグレー、ブルーが多い)、シルエットともにマツダのコンセプトカーを連想させます。
今後アキュラのデザインがどう変わってゆくのかは不明ですが、そろそろ方向転換の次期なのかもですね。
セダンにおいては欧州勢は比較的コンベンショナルなデザインを採用しており、一方日本ではレクサスがかなり攻めたデザインを採用。
北米においてそのレクサスのデザインがどう評価されているのかは不明ですが、ここへきて日本のメーカーが思い切ったデザインを用いて特徴を出してきているのだとすれば、これは歓迎すべき傾向だと思います。
性能だとやはり欧州勢に軍配が上がり、韓国勢が著名デザイナーを引き抜いてデザイン戦略を強化している今、日本車としては「どっちつかず」となることだけは避けたく、なんらかの排他性が必要な時期ではありますね。