| ホンダがNSXに対しリコールを二件発表 |

HONDA NSX DETAIL
ホンダが北米にて、NSXに対し「燃料タンク」「ハイマウントストップランプ」2つのリコールを届出。
幸いにもこれに起因する事故などの問題は起きていない、とのこと。
なお、これらの対象となる車両はそれぞれ別となっていて(つまり燃料タンクは燃料タンク、ランプはランプ)、ホンダは11月以降から電話とDMにてリコールの連絡をユーザーに対して行う、としています。
この対応時期を見ても「緊急」ではないようで、当面は安心して乗ることができそうですね。
燃料漏れの可能性、最悪「火災」も
対象となるのは「ハイマウントストップランプ」の場合は2017年モデルで793台、ブレーキランプの場合は2017-2018年モデルで967台。
ハイマウントストップランプについては、配線に問題があってヒューズが飛び、結果としてランプが点灯しなくなることがあり、その場合はメーター内の警告灯に「ランプ不良」の表示が出るようで、その場合ホンダは「乗らずにすぐ連絡をディーラーに行うよう」呼びかけています。
燃料タンクについては「左右の」タンクをつなぐパイプの取り付けが正しくおこなわれていない可能性があるとしていて、これによって燃料漏れ、そして最悪の場合は火災に至るとしていますが、上述のように今のところこれによるトラブルは生じていない、とのこと。
ホンダはトヨタとともに比較的リコールの少ない会社で、そして車内にて問題を把握する体制が整っているように思いますが、今回の問題を発見した経緯は不明。
もしかすると定期点検の際にこれらの不具合をみつけ、そこで可能性のある生産期間を遡り、今回の発表となったのかもしれません。
なお、NSXはデビュー当初かなりの勢いで注文が入り、日本でも「2年以上の納車待ち」と言われたほどですが、その後の販売状況はあまり芳しくなく、ちょっとその状況は苦しそう。
とくにオーストラリアでの落ち込みが大きいと言われますが、日本でも「ほとんど」見ることはないクルマなので、あまり売れていないのかもしれませんね。
ただ、そのハイブリッドシステム、4WDシステムは現代考る「最高」のレベルだと言ってよく、ぼくとしては「そもそもクルマを見ることができない」「試乗もできない」というのが問題なんじゃなかと思ったり。
ランボルギーニ、フェラーリ、アストンマーティンでも展示車や試乗車を豊富に揃え、つまりメーカー、インポーター、ディーラーが販売のために「投資」を行なっているということになりますが、NSXの場合はそれがなく、よって売れないのはクルマの問題ではなく販売体制の問題なんじゃないか、とも考えています。