一番苦労したのはワイパーとリアウイング
多くの自動車メーカーがレゴとのタイアップにて「実物大」のクルマを(レゴにて)製作していますが、今回はホンダがシビック・タイプRを公開。
これまで「実物大」レゴだと、ポルシェ911、マクラーレン720S、フォード・マスタング、ブガッティ・ヴェイロン等があり、最近の傾向からするに「灯火類が点灯する」。
マクラーレンは「レゴ史上、もっとも精巧な」クルマとしてマクラーレン720Sを公開していますが、こちらもやはり実際に各部が点灯するものでしたね。
公式レゴ職人は世界に14人しかいない
今回ホンダはレゴを生業とするプロフェッショナル、ライアン・マックノート氏と協力してこのシビック・タイプRを作り上げており、完成させるのにかかったのは1,300時間。
使用したレゴは実に32万ピースだとされています(マクラーレン720Sは5,000時間、50万ピース)。
なお、製作にあたっては何もないところからレゴを積んだのではなく、スチール製のフレームにレゴを貼り付けるという手法を採用しており、最も苦労したのはウインドウワイパーとリアウイング(繊細で壊れやすい)。
ホンダととライアン・マックノート氏は「この出来栄えには満足している」とコメントしていますが、たしかに複雑な曲線や凹凸を持つシビック・タイプRを見事に再現しているようですね。
ライト類の点灯については、iOS対応タブレットを使用し遠隔にて操作を行う、ともコメントしています(灯火類には透明パーツが使用されている)。
今回、この「レゴ」シビック・タイプRを企画したのはオーストラリアのホンダ法人のようで、というのも今年は「ホンダがオーストラリアで展開して50周年」(そのプロモーションの一環として、ホンダはオーストラリアの警察にシビック・タイプRを貸与している)。
そしてこのシビック・タイプRはオーストラリア内の様々なイベントに登場し、直近だと4月28日放映のTV番組「LEGOマスターズ」に登場する、とのこと。
ちなみに今回、このシビック・タイプRを製作したライアン・マックノート氏は世界に14人しかいない「レゴ・プロフェッショナル」の一人で、南半球に住むただ一人のレゴ・プロフェッショナルだそう。
よって、今回のシビック・タイプRのほか、トヨタ・カムリも以前に(トヨタのオーストラリア法人とともに)製作しており、オーストラリアでの「レゴイベント」には引っ張りだこの人物で、何事も極めればお金になるという例でもあり、芸は身を助けるという典型だと言えそう。
このシビック・タイプRは見れば見るほどよくできていて、リアディフューザーはもちろん、例の「3連」マフラーもちゃんと再現。
ちゃ真ん中のパイプの径が小さくなっていますね。
ホイールとレッドのラインはもちろん、ブレーキキャリパー(ブレンボの文字入り!)、ブレーキディスクもしっかり作り込み。
そして「苦労した」というだけあってリアウイングの再現度は抜群。
VIA:Honda Australia