| 気になるのはハイブリッドなのか、そうでないのか |

Forbs報じたところによると、ホンダNSXに「650馬力を発生する”タイプR”が登場」とのこと。
この報道によると、アキュラ(ということはアメリカホンダ)が現在NSX Type Rの開発を進めており、数ヶ月以内に発表される可能性がある模様。
なお、NSXの開発拠点はアメリカから日本へ移ったとされており、であればフォーブスの「米国発」の報道にはちょっと違和感を覚えるところでもありますね。
NSX Type Rは東京モーターショーにて発表
そしてフォーブスでは、このNSXタイプRについて、10月に開催される「東京モーターショーで発表される」という具体的な話も。
これらの話が事実であれば、出力については581馬力から大きく向上することになりますが、その手法は「謎」。
ホンダNSXはV6ツインターボエンジン(507馬力)、そしてフロントモーター(37馬力)✕2、リアモーター(48馬力)1個の3モーターハイブリッド。
79馬力のパワーアップをエンジンのみで行うことは難しいと思われ、であればエレクトリックモーターも同時にパワーアップされることになりそうです。

もしかするとレーシングカー同様の2WDセットアップに?
もしくは、非常に過激な案ではあるものの、ハイブリッドシステムを捨ててガソリンエンジンの出力をとことん高めるという手も考えられますが、この場合は「4WDから2WDへ変更される」ということに。
ただしレーシングカーのNSX GT3はハイブリッドレスの2WD(これはFIAの定める規定のため)なので「ありえない」話でもなく、かつ「軽量化を追求する」というこれまでのタイプRの手法にマッチしている、とも思います。
ハイブリッドシステムを取り除くとなると相当に設計の変更を余儀なくされるのは間違いなく、しかし取り除くハイブリッドシステムそのもののコストを構造変更分に充てれば「そこまで価格を上げなくてもすむ」かもしれませんね。
なお、以前にもNSXタイプRのウワサが出たことがあり、その際には「NSX GT3に似たルックスで」とも報じられています。
ただし中身までもがNSX GT3と同様だとは限らず、実際にどうなるのかは実車が発表されるまで待つしかなさそうですね。
ちなみに現在ホンダNSXは販売が下降の一途をたどっており、その理由は明らかではないものの、おそらくは「ハイブリッドだから」。
もしハイブリッドシステムを取り除くことでNSXの販売が盛り返すようであれば「やっぱりスーパーカーとハイブリッドは(イメージ的)相性が良くない」ということになり、NSXの発売、そして存在自体が時期尚早だったということになるのかもしれません。
VIA: Forbes