
| 同じくアキュラから参戦したTLXは5位と6位 |
ホンダが北米にて開催されたパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムにおいて、アキュラNSXとTLXにて参戦。
このうちNSXは「タイムアタック1クラス」において10:01.913にて走行し、「ハイブリッドカーとして世界最速」タイムを打ち立てた、とのこと。※クラスでは3位。ドライバーはジェームズ・ロビンソン
TLXについてはエキシビジョンクラスの5位と6位に入り、こちらのドライバーはジョーダン・ギターとジャスティン・ランバードだとアナウンスされています。
ホンダはパイクスピークに積極的に参加
なお、パイクスピークはアメリカだと非常に有名なレースであり、ここで勝利を飾る、またなんらかの功績を残すことは販売面において非常に有利だとされ、よって数多くの自動車メーカーが参戦中(ここで名を上げるために参戦するショップも多い)。
ホンダについても過去数年に渡ってNSXを投入していますが、今回ついに「ハイブリッド最速」の偉業を成し遂げたということになりますね(それまで最速の座にあったハイブリッドがどのクルマなのか気になる)。
なお、NSXはこれまでにも「タイムアタック1」に参戦しているものの、今年の車両はフロントに大きなスポイラーがなく、これまでの仕様とは大きくセットアップが異なるようです。

こちらはTLXの勇姿。
一歩間違えば崖から転落という状況でもあり、こういった環境でタイムを出すには技術のほか、そうとうにタフな精神が要求されそうで、パイクスピークでの勝利に大きな価値がある、というのにも納得ですね。

なお、昨年(2019年)にはベントレー・コンチネンタルGTが「市販車最速(10.18.488)」、
その前(2018年)にはフォルクスワーゲンID.Rが「パイクスピーク史上最速(7:57.148)」タイムを記録しています。
パイクスピークはこんなレース
パイクスピークはアメリカのコロラド州はロッキー山脈の中にある山の一つで、これを頂上めがけてぶっ飛ばすというアメリカらしいレースが「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」。
初開催は1916年で、じつに100年以上の歴史を誇る競技であり、世界中から猛者が集まることでも知られます。
日本からだと「モンスター田嶋」の参加が有名で、なんと前人未到の9回も優勝を記録(次はロッド・ミレンの5回)。
他に優勝者だとセバスチャン・ローブ、アリ・バタネン、ワルター・ロール、ロマン・デュマの名も。
ちなみにアリ・バタネンが1988年にドライブしたマシンはこれ。
ほかのマシンも同様にラッセル車みたいなエアロパーツを装備している、という印象がありますが、今回のNSXやRDXも同様のエアロパーツを装着しており、F1とは異なってエアロパッケージが「1988年(もしかするともっと前からも)からあまり変わっていない」こともわかります。

パイクスピークのスタート地点は標高2,862メートル、頂上は4,301メートル。
その標高差1,439メートルとなっており、気温(燃調に関係する)や路面状態の変化が大きいために経験が要求されるレースとしても知られますね。

参照:HONDA/ACURA