｜ 先にアメリカ側に身柄を確保されると、協定によってもう日本の警察は手出しができなくなるようだ ｜
発見されたときには事故によってあまりに悲惨な姿に
さて、山口県にて、早朝堂々と自動車販売店からホンダ・シビック・タイプR（FL5）が盗まれるという事件が発生。
そしてこの事態をややこしてくしているのは、盗んだのが米軍基地所属の海兵隊だということで、正直日本の警察としては「どうしようもない」事態に陥っているようです。
ちなみにシビック・タイプRが盗まれたのはこのウエストオートからで、該当のシビック・タイプRは従業員のクルマなのだそう。
その盗難事件はこうやって起こった
今回の盗難事件に際しては、一部が防犯カメラに収められており、まず防犯カメラは「駐車場をウロウロする」不審人物を捉えることに。
このシビック・タイプRは整備のために前日からここに停めてあったそうですが、犯人は30分ほど前にもここへやってきてクルマを覗き込んだり、敷地内にある椅子に座ったりという行動をとる姿が収められています。
そしておもむろに事務所へと近づき・・・。
事務所のガラス戸を蹴ってガラスを割る！
そのまま鍵を開けて事務所内へと侵入。
参考までに、こちらが割られた扉。
その後は事務所内でシビック・タイプRのキーを盗んでクルマの方へ。
そして何事もなかったかのように走り去ります。
その後、オーナーは警察からの連絡で盗難を知る
その後この米兵はシビック・タイプRを乗り回した後、停車していたクルマに追突しそのまま逃走することになり、シビック・タイプRのオーナーは警察からの連絡によってはじめて自分のクルマが盗まれたことを知ったといい、第一報を聞いたときには事実を信じることができなかったのだそう。
犯人はアメリカ軍岩国基地所属の海兵隊員だといいますが、おそらくこの海兵隊員は米軍基地に逃げ込んだものと思われ、報道によると、在日米兵が犯罪を犯した際、一部の凶悪事件を除き、日米地位協定によって（アメリカが先に米兵の身柄を確保した場合）日本の警察は米兵の身柄を拘束できない、とのこと。
現在警察は窃盗そして道交法違反等の疑いにて捜査しているものの、米国側が犯人を差し出さない限りは「どうにもできない」のかもしれません。
なお、現時点では米軍からの謝罪はないといい、山口県や岩国市はアメリカ軍と国防相に再発防止を要請した、と報じられています。
そこでちょっと考えてしまうのは、米軍基地内でこの米兵がどういった扱いになっているのかということ。
然るべき処分を受けているのであればまだ納得はできるのですが、もしかすると「お咎めなし」の可能性も否定できず、こういった犯人が野放しになってしまうと、同様の事件が多発しそうでもあり、ちょっと怖いなあ、と考えたりします。
そしてもう一つ気になるのは保険であり、犯人がいない盗難そして事故の場合はどうなるんだろうなと思ったりしますが、この場合、おそらく「事故の相手がわかっていて」しかし運転者が不明ということになり、加入している保険の種類によっては保証の適用外ということになるのかもしれませんね。
新型ホンダ・シビック・タイプRの盗難を報じる動画はこちら
https://youtu.be/pvuwAswpTtkあわせて読みたい盗難事故関連投稿
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参照：日テレNEWS