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マツダが”MAZDA3 ターボ”の予告動画を公開!2.5リッターターボ+4WD、パフォーマンス志向とのウワサ

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| ただし今のところは「北米のみ」? |

さて、今月始めに突如として出てきた「マツダ3ターボ」のウワサ。

これはマツダの関係筋の話として報じられたもので、関係資料にはMAZDA3 HB PP TURBOとの記載があり、「マツダ3ハッチバック、パフォーマンスパッケージ、ターボ」だと解釈されています。

搭載されるエンジンについては不明ではあるもの、まさか新開発とも考えられず、CX-5等に積まれる2.5リッターターボ(230馬力)が流用される可能性が高そう。

現在のマツダ3のエンジン構成としては1.5リッターNA(111PS)、2リッターNA(156PS)、2リッター+スーパーチャージャー(SKYACTIV-X/180PS)なので、230PSというのは大きな魅力でもありますね。

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投入されるのは北米のみ?

なお、今回のティーザー動画は北米市場向けに公開されたもので、したがって欧州や日本でこれが発売されるかどうかは不明。

北米市場においてこういった「ハイパワー版」が導入されるのは珍しいことではなく、現にマツダは北米向けに「2リッター」のロードスターを投入していたり、スバルも「2.5リッター」のWRX STIを投入済み。

これは「北米では大柄な人が多く、平均体重が重い」こと、そしてなにより「北米ではパワー重視」ということが挙げられます。

欧州については排ガス規制の関係にて、マツダ全体のCO2排出量を下げる必要があるため、これ以上排気量の大きなエンジンを投入する可能性は低いかもしれません(加えてSKYACTIV-Xが売れていると報じられているので、2.5リッターターボを投入するとそちらに客が流れて自食作用が起きる)。

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日本市場においては、パワーよりも「価格」で(このクラスのクルマを)選ぶ人が多いと思われ、そのためマツダは日本市場に対して安価なグレードを投入する方向で動いており、この路線を鑑みるに、「マツダ3ターボ」の日本市場への導入は無いのかも。

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参考までに、マツダはMAZDA3導入時に「MAZDA3のハイパフォーマンス版は無い」と断言しており、その理由としては、マツダはプレミアムブランドへの道を歩んでおり、ホットハッチはそれにマッチせず、そこへ資金を投入することはできない、というもの。

ついつい「マツダスピード」版MAZDA3を期待してしまいますが、それはもう諦めたほうがいいのかもしれません。

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マツダスピードといえば

マツダは公式に「マツダスピード版MAZDA3はない」とコメントしているものの、フィリピンのインポーターは黙っていなかったようで、独自に「マツダ3スピード」を作ってリリースしたことも。

これは外観だけを変更したもので、フロントスプリッター、サイドスカート、リアディフューザー、18インチホイールが装着され、日本でもパッケージオプションとして用意される「シグネチャースタイル」によく似た内容となっています(シグネチャースタイルにはBBSホイールが装着されるが、マツダ3スピードのホイールはBBSではない)。

マツダは路線を再考すべき?

なお、現在マツダは「プレミアム路線」まっしぐらですが、マツダを支持している人々にとって、マツダを支持する理由は「プレミアムだから」じゃないのかも。

多くの人は「割安だから」とか「デザインがいいから」、はたまたRX-7やロードスターのイメージから「スポーツ性が高い」というものだと思われ、マツダの考えるプレミアムは消費者にまで届いていないんじゃないかと考えるワケですね。

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もちろんマツダはそれを理解していて、だからこそ「時間をかけないとやり遂げられない」というコメントを発しているということになりますが、理解してもらえない理想よりも、すでに理解されている分野をとことん突き詰め、「コスパ」「デザイン」「スポーツ」に特化したほうが生き残れる可能性が高いのでは、とも考えています。

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そして、せっかく「スポーツ」イメージを世間が持っているのであれば、やはりMAZDA3にマツダスピードバージョンを設定しない手はなく、そのあたりマツダには路線変更を再考して欲しいと思う部分でもあります。

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VIA:Mazda USA, jaywalkur

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JUN

興味の範囲が広く、猫、小説、映画、音楽、腕時計、クルマなど。 酒、タバコ、ギャンブルは一切しません(ある意味では自分の人生そのものがギャンブル)。 いま欲しいクルマはアルピーヌA110。

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