| 欧州では「クラシカルなルックスを持つ現代水準のクルマ」の需要がけっこうありそう |
スパイフォトとしてはかなり珍しい部類となりますが、スペインのコーチビルダー、「ハータン(ウルタン/HURTAN)」のニューモデルがテスト中。
このハータンについては説明を要するところで、まずはその歴史から。
ハータンは1991年にスペインのサンタフェにて、ホアン・ウルタド・ゴンザレス(Juan Hurtado Gonzalez)氏によって設立されており、これまでに送り出してきたクルマはいずれも「1950~1960年代風の」レトロなルックスを持っています。
雰囲気としては光岡自動車っぽい
現行モデルとしては、AUTHOR(オーサー) 4P、VINTAGE(ヴィンテージ)の2車種、ビジネス用としてはROUTE(ルート)44を持っていますが、ウエブサイトを見るに、発売予定のクルマとして「GRAND ALBAYCIN」なるモデルが存在します。
すでに発売しているモデルとしては、いずれも既存の(他社の)クルマをベースに独自の架装を施した車両となっており、会社のイメージとしては「光岡自動車」に近いのかも。
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ベースはマツダ・ロードスターRF
そして、今回目撃されたプロトタイプはハータンのサイトに掲載されている「GRAND ALBAYCIN」のシルエットと一致する部分が多く、よってこれがGRAND ALBAYCINだと考えて良さそうです。
画像を見るに、Aピラー、ルーフ、Cピラーとリアのトンネルバック、そしてドアの上半分といった部分からマツダ・ロードスターRFだと判断することができますが、その他の部分はほぼオリジナルのパーツに置き換えられるか、もともとのパネルが加工されている模様。
なお、マツダから正式にベース車両の供給を受けるのか、それとも注文があれば現地のマツダディーラーからロードスターRFを買ってきて架装するのか等、詳細については不明です。
フロントのボリュームが大きく増しており、リアオーバーハングは長く、そして全幅も拡大しているように見え、ホイールもオリジナルに(前後トレッドも拡大しているようだ)。
なお、ヘッドライトやテールランプにはLEDが用いられているようで、「クラシックなだけ」のクルマではないこともわかります。
マフラーエンドが「クロームの左右二本出し」となっていることからエキゾーストシステムが変更されていることがわかり、しかし動力性能が向上しているかどうかは不明です。
ただし、サイズアップによって車体重量が増加しているであろうこと、内装についても手作業によって豪華な加飾が施されるであろうことを考慮すると、かなり重量が増加することも考えられ、もともと積まれる「自然吸気2リッター」ではちょっと心もとないかもしれませんね(エンジンそのものを載せ替えるのはコストが掛かりすぎるので、スーパーチャージャーもしくはターボあたりが追加されるのかもしれない)。
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参照:CARSCOOPS