
プリウスPHVが公式に「世界で最も売れているプラグインハイブリッド」に認定。
1月から現在までにプリウスPHVは世界中で26,591台を販売したとのことで、同期間だと(プラグインハイブリッドではありませんが)日産リーフは26,591台、テスラ・モデルSは25,430台。
なお日産ノートe-powerがどう言った分類になるのかは不明ですが、ノートe-powerは単月で日本だけでも1万台くらい販売しているので、これはリーフやテスラ・モデルSのワールドワイド販売をはるかに上回る数字となっていそうですね。
テスラ・モデル3はつい最近発表されたばかりで、加えて新型日産リーフは9月に発表の予定となっており、これからEVの販売競争が激化するのは必至。
なおメルセデス・ベンツ「EQ」、フォルクスワーゲン「I.D.」、アウディ「e-tron」は早くても2019年、そうでなければ2021年あたりの本格展開となりそうですが、今からだと2〜4年ほど時間があり、それだけの時間があればリーフやテスラ・モデル3の納車が相当に進みそうで、もしかすると「取り返せないほどの差」がついているんじゃないかと考えることも。
直近の「数年」は今後を決定するのに非常に重要だと考えられ、EVにとってのここ数年とガソリン車におけるここ数年とでは意味合いがおそらく異なるのかもしれません。
なお今年前半のEV/PHEV販売状況についてはテスラが47,000台、BMWが41,475台、中国のBYDが34,802台、BAICが30,151台。
日産は29,055台(多分ノートe-powerは入っていない。海外だとEVとは見なされず?)、トヨタは26,920台となっています。
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中国でプリウス売れず。昨年12月の販売は「わずか1台」。しかも5月以来の登録

なんと中国において、2016年12月におけるプリウスの販売は「たった一台」。
しかもその1台ですら「5月以来、はじめて売れた」プリウス、とのこと。
年間を通じると中国でのプリウス販売は76台となっており、「半年ぶりの1台」から想像できるほど少ない販売台数ではありませんが、逆に「急激に」販売が落ち込んでいる、ということになりますね。
なお2015年通年での販売は700台とのことなので、2016年の76台はやはり「相当に少ない」のは間違いなさそう。
ただし中国全土で見るとハイブリッドの販売は伸びているようで、2016年におけるトヨタのハイブリッド車は前年比で8倍の71,676台に伸びたと報じられており(カローラHV、カムリHVがこのうち65%を占める)、要は「プリウスの一人負け」のような状況だと考えられます。
この要因としては2015年にトヨタはプリウスの現地生産を停止したためにプリウスは「輸入車」扱いになり、そのためプリウスは15%の関税を課されるために市場では高価になることがあるのでは、とのこと。
プリウスと同じ価格だと中国ではアウディQ3が購入できるとのことで、そういった状況だと消費者としてはプリウスを選ぶ理由は乏しいのかもしれませんね。
なお中国は環境汚染が深刻で、EVに関しては「生産・販売で世界ナンバーワン」を目指そうとしていますが、そのためにEVには特恵を与え、かつ中国内では現地の安価なEVを製造するメーカーが多くあり、ハイブリッドを購入する理由に乏しいこともあるかもしれません(BMW i3は中国では唯一の”免税”輸入車ですが、それでもモトが高価なので売れていない)。