
日本自動車販売連合協会による、「2018年通年での自動車登録ランキング」が公開。
これによると日産が「ノート」にて悲願のランキング一位を獲得しており、トヨタの努力虚しく首位を奪われることとなっています。
なお、ノートが1位を獲得したのはまず1/2/3月。
これに危機感を感じたのかトヨタは何らかの販売施策を打ち出したようで、4/5/6/7月にはアクアが首位を奪還。
しかしその後8/9月はノート、10/11月はアクア、そして最終月の12月もアクアが首位を獲得するも、年間だとノートが136,324台、アクアが126,561台といった感じで1万台程度の差がついています。
ノート、アクアとも月間だとおおよそ「1万台程度」の販売であり、その差一月分、そして月割だと「月間あと1000台売っていれば」トヨタが買っていた計算になります(積み重ねは大事)。
日産はノートの「登録車販売台数2018年上半期日本一」を受けて、”さあ、日本一に乗ろう”というコピーを大きく打ち出しているので、やはりナンバーワンの座には魅力を感じており、通年での1位獲得に向け、かなりな販売努力を行ってきたのでしょうね。
それでは2018年通年での登録台数ランキングを見てみよう
全体的に見て思うのは、やはり「ミニバン(ワンボックス)強し」。
反面SUVはちょっと弱くなってきている印象も受け、コンパクトカーも全般的に弱い感じ。

よって、国内市場だけでいうと「マツダの方向性は危ない」「マツダはミニバンを捨てるべきではなかった」という印象も。
さらにレヴォーグやインプレッサも大きく販売を落としているので、スバルもミニバンを残しておくべきだったのかもしれません。
そしてコンパクトカーだと「トール」「ルーミー」といった背の高いコンパクトカーが人気。
このあたり軽自動車ですでに立証された市場でもありますが、今後はここが「狙い目」なのかも。
三菱だと、「デリカ」は安定の強さを誇り、しかし「エクリプスクロス」は初動以外はサッパリのようなので、やはり「ワンボックス」は強い、ということなのでしょうね。
なお、SUVであっても、より悪路走破性の高いランクル、エクストレイルは販売が衰えず、この市場は一定の固定客が「支えている」ということになりそう。

- 日産ノート 136,324台(前年比98.6%)
- トヨタ・アクア 126,561台( 前年比96.2%)
- トヨタ・プリウス 115,462台 ( 前年比71.8%)
- 日産セレナ 99,865台 ( 前年比118.3%)
- トヨタ・シエンタ 94,048台 ( 前年比97.1%)
- トヨタ・ヴォクシー 90,759台 ( 前年比102.3%)
- ホンダ・フィット 90,720台 ( 前年比92.6%)
- トヨタ・カローラ 89,910台 ( 前年比116.1%)
- トヨタ・ヴィッツ 87,299台 ( 前年比96.7%)
- トヨタ・ルーミー 86,265台 ( 前年比109.6%)
- ホンダ・フリード 84,121台 ( 前年比80.6%)
- トヨタC-HR 76,756台 ( 前年比65.4%)
- トヨタ・タンク 73,799台 ( 前年比104.2%)
- ホンダ・ヴェゼル 59,629台 ( 前年比92.7%)
- トヨタ・アルファード 58,806台 ( 前年比139.1%)
- ホンダ・ステップワゴン 56,872台 ( 前年比122.4%)
- トヨタ・ノア 56,719台 ( 前年比101.1%)
- スバル・インプレッサ 54,194台 ( 前年比74.1%)
- トヨタ・クラウン 50,324台 ( 前年比173%)
- 日産エクストレイル 50,304台 ( 前年比100.9%)
- マツダ・デミオ 48,182台 ( 前年比97.7%)
- トヨタ・パッソ 47,871台 ( 前年比88.3%)
- トヨタ・ハリアー 44,952台 ( 前年比76.5%)
- スズキ・ソリオ 44,884台 ( 前年比90.2%)
- トヨタ・ヴェルファイア 43,130台 ( 前年比93.0%)
- トヨタ・エスクァイア 40,224台 ( 前年比91.7%)
- マツダCX-5 38,290台 ( 前年比92.0%)
- スズキ・スイフト 36,628台 ( 前年比95.3%)
- マツダCX-8 30,701台 ( 前年比1093.7%)
- スズキ・クロスビー 30,624台 ( 前年比1930.9%)
- トヨタ・ランドクルーザー 29,416台 ( 前年比130.3%)
- ホンダ・シャトル 28,789台 ( 前年比102.4%)
- スバル・フォレスター 28,751台 ( 前年比144.2%)
- ダイハツ・トール 25,982台 ( 前年比120.0%)
- 日産リーフ 25,722台 ( 前年比152.0%)
- トヨタ・カムリ 21,295台 ( 前年比112.9%)
- ホンダ・シビック 18,287台 ( 前年比416.7%)
- マツダ・アクセラ 17,767台 ( 前年比68.8%)
- マツダCX-3 17,036台 ( 前年比112.2%)
- ホンダ・オデッセイ 16,670台 ( 前年比80.0%)
- スバル・レヴォーグ 15,685台 ( 前年比68.0%)
- ミツビシ・デリカD5 13,502台 ( 前年比104.1%)
- 日産マーチ 12,122台 ( 前年比84.9%)
- 三菱エクリプスクロス 11,592台
- トヨタ・プレミオ 11,306台 ( 前年比79.7%)
- 三菱アウトランダー 1,943台 ( 前年比120.4%)
- トヨタ・エスティマ 9,062台 ( 前年比65.2%)
- トヨタ・ハイエースワゴン 9,048台 ( 前年比94.1%)
- ダイハツ・ブーン 9,025台 ( 前年比145.1%)
- レクサスNX300h 8,712台 ( 前年比185.1%)