一方でミニバンの販売、ランキングは下落傾向

日本国内における、2019年1月の販売実績が公開に。
相変わらず日産ノートがトップですが、2位のプリウスは53台差という販売を誇り、2019年はなんとか首位を奪還しようという意気込みが見られます。
そして3位のアクアもまだノートに対抗できるレベルにあり、しかし4位のセレナ(前月は2位)の存在感も強く、そしてセレナの売れ筋は「e-power」だと思われるので、1~4位までは「ハイブリッド」が支持された結果だと言えるのかもしれません。
SUVは自動車メーカーにとっても収益性の高い「優れた製品」?
そしてここ数年の傾向として継続し、かつますます強くなるのが「SUV人気」。
ランキング10位あたりまでは「実用品」としてクルマが選ばれているのだと思われ、よって燃費や積載性、車両価格含む経済性に優れるクルマが多いものの、20位までだと3台のSUVが入ってきており(占有率15%)、30位までだと7台(占有率23%)、40位まででは12台(30%)、そして50位まででは15台(30%)。
つまり、日本国内の新車販売ランキングTOP50のうち30%はSUVが占めている、ということになりますね。
加えて「ハリアー」「ランクル」「エクストレイル」といった、発売後に時間が経過したモデルも安定してランクに入っていて、ヴェゼル、C-HRも比較的そのポジションは安定。

マツダはこのランキングに5車種が入っていますが、そのうち3台がSUV、レクサスも3台ランクインしたうちの2台がSUV。
つまり、一旦投入してしまえば、コンパクトカーやミニバンのように「熾烈な争い」に巻き込まれず、安定して販売を稼げる(実用品ではなく嗜好性が強いから?)とも考えられます。
その意味において、自動車メーカーがSUVを投入する理由については「売れるから」ということのほか、「コンパクトカーやミニバンに比較すると収益性が高い(SUVであるだけで”強み”が発揮できるので、コンパクトカーほど細かいところにコストをかけなくてもいい)」ということも大きいのかもしれません(スバルやマツダがミニバンから撤退したのは懸命な判断だと言える)。
一方で「ミニバン」の販売台数とランキングは徐々に下落傾向にあり、とくにアルファードやヴェルファイア、エルグランドといった高価格帯のミニバンは「かなり辛い」ようですね。

2019年2月の日本国内販売実績を見てみよう
- 日産ノート 11,920台(前月 11,448 台/1位)
- トヨタ・プリウス 11,867台(前月8,712台/4位)
- トヨタ・アクア 11,275台(前月8,875台/3位)
- 日産セレナ 10,933台(前月 11,080台/2位)
- トヨタ・ヴォクシー 9,125台(前月7,231台/6位)
- トヨタ・シエンタ 8,967台(前月8,600台/5位)
- ホンダ・フリード 8,115台(前月6,699台/7位)
- トヨタ・ヴィッツ 7,761台(前月5,288台/13位)
- トヨタ・カローラ 7,642台(前月6,562台/8位)
- トヨタ・ルーミー 7,075台(前月6,489台/9位)
- ホンダ・フィット 6,661台(前月5,636台/11位)
- トヨタC-HR 6,085台(前月4,327台/17位)
- ホンダ・ヴェゼル 5,905台(前月4,554台/16位)
- トヨタ・タンク 5,859台(前月5,413台/12位)
- トヨタ・アルファード 5,651台(前月5,908台/10位)
- 日産エクストレイル 5,504台(前月3,382台/21位)
- トヨタ・ノア 5,452台(前月4,092台/18位)
- ホンダ・ステップワゴン 5,311台(前月4,762台/14位)
- トヨタ・パッソ 4,500台(前月3,223台/24位)
- スバル・インプレッサ 4,445台(前月1,965台/34位)
- トヨタ・エスクァイア 4,368台(前月2,713台/29位)
- マツダCX-5 4,087( 前月3,307台/22位)
- スズキ・ソリオ 4,068台(前月3,841台/19位)
- トヨタ・クラウン 3,802台(前月4,660台/15位)
- トヨタ・ハリアー 3,770台(前月2,906台/26位)
- マツダ・デミオ 3,653台(前月2,516台/31位)
- トヨタ・ヴェルファイア 3,638台(前月3,619台/20位)
- スズキ・スイフト 3,449台(前月2,712台/30位)
- スバル・フォレスター 3,323台(前月1,594台/35位)
- マツダCX-8 3,166台(前月3,105台/25位)
- トヨタ・ランドクルーザー 3,065台(前月2,717台/28位)
- ダイハツ・トール 3,054台(前月3,248台/23位)
- ホンダ・シャトル 2,724台(前月2,518台/32位)
- スズキ・クロスビー 2,335台(前月2,126台/33位)
- 日産リーフ 1,867台(前月2,883/27位)
- ミツビシ・デリカD5 1,771台(前月943台/48位)
- トヨタ・カムリ 1,744台(前月1,593台/36位)
- ホンダCR-V 1,691台(前月1,287台/40位)
- マツダ・アクセラ 1,691台(前月1,150台/44位)
- マツダCX-3 1,606台(前月1,036台/46位)
- スズキ・ジムニー 1,492台(前月1,345台/38位 )
- ホンダ・オデッセイ 1,352台(前月1,335台/39位)
- 日産マーチ 1,331台(前月1,014台/47位)
- ホンダ・インサイト 1,289台(前月1,382台/37位)
- レクサスUX250H 1,277台(前月1,156台/43位)
- ホンダ・シビック 1,257台(前月1,189台/41位)
- ダイハツ・ブーン 1,127台(前月1,081台/45位)
- レクサスES300H 1,057台(前月1,165台/42位)
- レクサスNX300h 891台 ( 前月920台/49位)
- 日産エルグランド 857台( 前月754台/50位)
VIA:日本自動車販売協会連合会