| 軽快感と躍動感のある先代から、洗練され重厚さを持つ新型へと上級移行 |

日産が、モデルチェンジを迎える新型ジュークのプロトタイプ画像を公式に公開。
これまでもプロトタイプのスパイフォトが登場してはいるものの、今回公開された画像を見ると、パネルを用いた構造的なカモフラージュが見られず、実際の姿を想像しやすい状態であることがわかります。
なお、新型ジュークの公開日は9月3日に設定されており、この他にもいくつかティーザー画像が公開されていますね。
新旧ジュークを比較してみよう
そこで新旧ジュークを比較してみたいと思いますが、まずはフロント。
Vモーショングリルが強調され、しかしジュークを定義づける丸形ランプは健在。
ただし、全体的には凹凸が減り、シャープかつ洗練された印象も感じます。

さらに細部を見てゆくと、共通しているのはフロントバンパー下部の「ハの字」デザイン、樹脂製と思われるフェンダーアーチ、フロントフードの切り欠き形状。
反対に異なるのはフロントグリル形状(Vモーションは同じだが、そのサイズが異なり、左右に伸びていない)。
ヘッドライト形状も、これまでの「盛り上がった」ものからボディに埋め込まれた形状となり、バンパーやフェンダーの凹凸もややおとなしくなっているように見えますね。
なお、ルーフの中央は凹んでいるようにも見えます。

そしてこちらはリア。
共通しているの点はあまりなく、後部ドアのオープナーの位置、ナンバープレートの位置くらい。

反面、現行ジュークと異なるのはテールゲートスポイラー(中央が凹んでいるが、これはルーフから連続するデザインだと思われる)、ドアミラーの位置(ドアスキンへと移動)、サイドのプレスライン(リアフェンダーへの盛り上がりへと繋がる)、リアサイドウインドウのグラフィック、そしてCピラー(フローティングルーフデザインを採用)。
さらにテールランプ形状が「ブーメラン」から横長に、ナンバープレート取付部の窪みが「末広がり」から逆台形となり、コンパクトかつシャープに。
リアバンパーはボディとの一体感が高められ、グリルが排除されているようです。

なお、「ジューク」という車名は、アメフト用語の「ジューク(相手を交わす)」から来ているとアナウンスされており、たしかに初代ジュークは軽快かつ躍動感を感じさせるデザインを持っていたと思います。
新型ジュークでは、(おそらくはキックスの登場で)上位移行を行うのかやや上品で洗練されたデザインを持つようにも思われ、ジュークらしさが失われる可能性がある一方、より高級感が感じられるプレミアムSUVへと成長するであろうことも予感させます。