日産が3月の販売状況(世界)を公開。
これによると日本での販売は91,534台、世界での販売は629,457台。
要するに日本は世界市場のうち1/7しかない、ということになりますが、「いつの間にこんなことになっていたのか」とちょっと衝撃。
市場別に見ると米国が一番大きく168,332台となっており、これは十分に理解できるところ。
次に大きいのは中国で120,106台となっており、日本より大きな数字ですね。
その次が欧州で109,888台、そして日本は4番手で91,534台。
ただし91,534台のうち軽自動車が23,549台となっており、乗用車だけだと67,985台という数字に(それでも乗用車は前年比+14.7%で、これはノート効果かと思われる)。
これを見るにすっかり日本市場の占有率が下がってしまっていますが、これは日本での販売がシュリンクしたこと、世界販売が拡大したこと両方が影響しているものと思われます。
最近の日産は日本市場をほぼ意識しておらず、北米市場や中国市場にばかり注力しているという印象があるものの、この統計を見ると「それもやむなし」というところかもしれません。
ただ、「国内をないがしろにしたから(日本での)販売が下がったのか」「日本で売れないから日本向けの車種開発に力を入れないのか」はタマゴとニワトリのような問題で、しかし密接に結びついているのでしょうね。
なおメキシコについて、メルセデス・ベンツやアウディ、BMWなどプレミアムカーメーカーの販売は大きく落ち込んでいるようですが、逆に日産ではメキシコでの販売が伸びており、大きくへこんだのはロシア。
車種別だと米国では「ローグ(日本ではエクストレイル)」、中国と欧州では「キャシュカイ(日本では販売なし)」が好調、とのこと。
日産のコメントとしては下記の通りで好調をアピールしていますが、内情としてはあまり良くない、とも報道されています。
・軽自動車を含む国内販売は、5ヵ月連続で前年実績を上回った
・海外販売は、2ヵ月連続で前年実績を上回り、単月として過去最高を記録した。
・米国と欧州は、前年実績を上回り、単月として過去最高を記録した。
・メキシコは、前年実績を上回り、3月として過去最高を記録した。