東洋経済にて、さらにハリアーが好調、という記事が掲載に。
ハリアーは登場後しばらく経つものの、なぜか販売が時間とともに上向いてくる、日本車としては非常に珍しいモデル。
たしかにこういった例は少なく、あと思いつくのはホンダN-BOXくらい。
↓下は以前にハリアーの販売状況、人気について触れた記事
東洋経済によれば、ハリアーの売れ行きが「異例」だとしており、というのもマイナーチェンジを控えながらもこのところずっと前年同月を上回る販売状況となっていて、おなじトヨタからC-HRが発売された後にさらに人気に加速がかかった、とのこと。
これによると昨年11月に始まったC-HRの受注がハリアーに与えた影響が大きいとしており、打倒ヴェセルを目標に掲げ、そしてその目標通りヴェゼルを下したC-HRがトヨタのショールームに呼び寄せた客のいくばくかが「ハリアーに流れた」としています。
トヨタC-HRの販売好調。ホンダ・ヴェゼルの8か月分、48,000台をひと月で受注
1月のカテゴリ別新車販売。トヨタC-HRがヴェゼルを下し1位に。ノートも1位を爆走中
加えて、発売直後で値引きの小さいC-HR、発売後4年を経過して値引きの大きなハリアーだと総支払額にあまり差がない、ともしており、であれば「車格が高く、価格も高いイメージのあるハリアーのほうがいい」と感じる人がいても不思議ではない、ということですね。
ハリアーはトヨペット店の専売モデルですが、おそらく利益の厚いモデルもであり、トヨペット店ではC-HRの納車待ち期間を渋る客にハリアーを代替として勧めている可能性もあって、これが「ハリアー躍進」に結びついているのかもしれません(トヨペット店以外ではC-HRの代替になるSUVがない、とも問題を指摘)。
なお、販売が伸びているのはC-HRとハリアーだけでは無いようで、他社のSUVつまり日産エクストレイル、直接のライバルであるホンダ・ヴェゼルすら販売が伸びる結果に。
これもC-HRの納車待ちを嫌ったのかもしれませんし、C-HRではじめてSUVに興味を持った人が他にもSUVを検討してみて、結果的に他社製品を購入したのかもしれません。
小売店でも、一見流行るお店ができるとその周囲に「似たようなお店」ができることがありますが、結果としてもともとのお店と後からできたお店が客を取り合うわけでもなく「相乗効果を出す」例がありますが(便乗の商品も同様)、C-HRはその販売を伸ばしただけではなく、SUV市場全体を活性化させた、ということになりますね。