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【動画】スバルが新型WRXのティーザー動画を公開!まさかのオフロード走行を見せ、樹脂製フェンダーアーチを備えて「SUV風」に?

2021/07/28

スバルが新型WRXのティーザー動画を公開!まさかのオフロード走行を見せ、樹脂製フェンダーアーチを備えて「SUV風」に?

| スバルはとことん自社の強みを追求し、ニッチ市場での存在感を高めるようだ |

そういえば「オフローダー風セダン」は今のところ市場に見当たらない

さて、スバルは8月19日にフルモデルチェンジ版となる新型WRXを発表する予定だと言われますが、先日のティーザー画像に加え、今回は1本のティーザー動画を公開。

これはラリーを想起させるような、オフロードを走行する内容を持っており、おぼろげながらもそのデザインを確認することが可能です。

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新型WRXはオフロードテイストを強調?

今回のティーザー動画にてはっきり確認できるのは、前後フェンダーの樹脂製クラディング。

XVやレガシィ・アウトバック、フォレスターのように、フェンダーへと樹脂製のアーチが取り付けられているということですが、これはスバルが「よりアウトドアテイストの強い」モデルにて採用している手法です。

これをセダンにも採用するというのはやや驚きではあるものの、スバルは先日「ウィルダネス」ブランドを発足させるなど、自社の強みをさらに強化する方向へとシフトしており、今回の「オフロード」を強調した動画もその流れを汲んだものかもしれません。

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そしてこの「オフロード風セダン」というのはひとつの穴場でもあり、スバルらしいニッチな車種とも考えていて、というのもスバルは「他社がやらない」「大手にとっては小さすぎる」市場を狙い、そこで最大のプレゼンスを発揮しようという企業だから(まさに鶏口牛後)。

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参考までに、現在の自動車市場では「SUV」が最大勢力であることは疑いようがないものの、実は2番手は「セダン」。

とくに中国や北米においてはセダンの人気がいまだ高く、このあたりが「トヨタやホンダがセダンを捨てない」理由でもありますね。

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そしてよくよく考えると、「セダン+アウトドア」といったクルマはぼくの知る限りでは存在せず、よってスバルはこれを狙ったのかもしれません(セダン市場において、自社の強みを発揮でき、かつ他社や自社ラインアップとの食い合いも起きない)。

スバルはけっこう前からこの路線を考えていたようだ

そして新型WRXは、スバルが2017年に発表した「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」の市販モデルという位置づけですが、この時点ですでにスバルは樹脂製のホイールアーチを採用しており、新型WRXのホイールアーチは「安易に直近のSUVブームに乗っかった思いつき」ではないとも考えられ、周到に計画されたものだとも考えられます。

ちなみにスバルはなにかと「早すぎた」取り組みをおこなう自動車メーカーでもあり、しかし今回の「セダンに樹脂製ホイールアーチ」は(SUVブームの後押し、現在スバルが同様の構造を採用するモデルの人気もあって)時流に沿った意匠だとも考えられ、もしかすると他社が追随するようなトレンドになるんじゃないかと思ったり。

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そしてこの樹脂製フェンダーアーチのメリットはけっこう大きく、ぼくら消費者側からすると「ヒットした際に、板金修理しなくてもパーツ交換で済む」ケースが出てくることになり、そしてスバル側からすると「ハイパフォーマンス版(STI)を発売する際、ボディ(鉄板部分)を拡大しなくても、樹脂製ホイールアーチを拡大するだけでトラックを広く取ることができ、ワイドタイヤを収めることができる」。

つまりは製造コストを引き下げながら、バリエーションを拡大することが可能となるわけですね(オフロードタイヤを収めたセダンがあっても面白いと思う)。

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さらに、こういった樹脂製クラディングが一概に「アウトドアっぽい」かというとそうでもないと考えていて、たとえばこの樹脂製パーツをグロスブラックやボディカラー同色にペイントしたり、カーボンファイバーに変更したりすると「オーバーフェンダー」のように見え、むしろレーシングカーやチューンドカーのような印象を与える場合もあり、ぼくとしてはこの「樹脂製フェンダーアーチ」はなかなかいい案だな、と考えています。

スバル・ヴィジブ・パフォーマンス・コンセプト

新型スバルWRXはこんなディティールを持っている

そして今回の動画にて判断できる新型スバルWRXのディティールですが、こんな感じで樹脂製アーチが設けられています。

ただ、単なる円形ではなく、ヘキサゴン(6角形)をイメージしたダイナミックな形状を持つようですね。

加えて、リアバンパーの下部はけっこう上の方まで樹脂で覆われており、これもヴィジヴ・パフォーマンス・コンセプトと共通するところ。

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サイドステップも樹脂製、そしてブレーキは「フローティング(WRX STIでは対向キャリパーが採用されると思う)」。

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テールパイプは片側丸2本出し。

ここはけっこう「普通」なところであり、ヴィジヴ・パフォーマンス・コンセプトとは異なります。

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フロントバンパーの下半分も樹脂で覆われ、フロントインテークと連結しているようですね。

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メーターはアナログ。

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新型スバルWRXのティーザー動画はこちら

参照:SUBARU

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