| ただし軽い整備のみで再び走り出すことができ、日本車の信頼性は「さすが」である |
世界中には同様の「放置」車両がどれだけ存在するのかちょっと気になる
さて、みんな大好き「納屋で発見(バーンファインド)」シリーズ、今回はスバル・インプレッサWRXです。
このスバル・インプレッサWRXは7年間納屋の中に手つかずで放置されていたといい、今回はディティーリングショップ「WD Detailing」のスタッフによって救出され、内外装クリーニングに加え簡単な整備(バッテリー交換など)が行われることで息を吹き返しています。
まずは納屋からインプレッサWRXを運び出し、7年分の汚れを落とすことに
そこで今回、WDディティーリングはこのインプレッサWRXを納屋から救出することになりますが、ところどころ色剥げや擦り傷があるほかは思いの外コンディションが良いようです。
なお、日本のスポーツカーは比較的安価な製品が多かったために相当数が世界中で販売されたものと思われますが、当時はまさか「後に価値が上がる」とは誰も考えず、こういった形で放置されている車両も多いのかもしれません。
もちろんエンジンがかかる状態ではなく、よってトラックに積んでショップまで運び・・・。
まずは状態チェック。
再始動できるようにバッテリーの交換も行います。
そこで外せるパーツはいったん外してゆきますが、ボルトやブレーキ周りなどの固着がなさそうなのは幸いであり、保管されていた地域ではさほど湿度が高くなかったのかもしれません。
黄ばんだヘッドライトのレンズも磨くとすっかりクリアに。
テールパイプなどかなり細かいところまで磨いてゆきます。
問題となったのはやはり「ネズミ」
そして今回問題となったのがやはり「ネズミ」。
日本の放置車両にネズミが住み着くことはあまりないように思いますが(ほかにもっといい場所があるからだと思う)、海外ではクルマにネズミが住み着くことも少なくはなく、その場合はレザー部分やスポンジ、ファブリックや配線などを食い荒らしてクルマに再起不能なほどのダメージを与える他、糞害によって悪夢のような臭いをもたらすと言われています。
実際にこのインプレッサWRXの場合もそうとうに臭いがきつかったそうで(動画では臭いが伝わらないのが幸いである)、とくにダッシュボードの下には相当量の糞が溜まっていたもよう。
そして内装でもシートやマット、カーペットなど外せるものは全部外して「まるごと水洗い」を行っています。
そして驚かされるのはエンジンを始動した際にマフラーからネズミが飛び出してきたこと。
ただ、このネズミは幸いなことに生きており、保護したところ次の日もちゃんと活動していたそうなので、命には別状がなかったようですね。
参考までに、同じように納屋に放置されつつも、納屋にフクロウが住んでいたことで鼠にクルマを荒らされなかったという例も。
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かくしてこのインプレッサWRXの内外装は7年前の栄光を取り戻すことに。
今回は「汚れを落として保管直前の状態まで戻しただけ」なので破損等の補修を行ってはいませんが、それでも当時の美しさを発揮し、かつバッテリー交換程度で再び走り出すなど信頼性の高さも見せています。
7年間納屋に放置されたスバル・インプレッサWRXを原状復帰させる動画はこちら
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参照:WD Detailing