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オーバーフェンダー装着のレクサスLFAがテスト中。LFAのエボリューションモデル?それともLFA後継?

2018/10/11

| レクサスLFAの後継モデルは”無い”と言われていたが? |

ニュルブルクリンクにて、謎のレクサスLFAプロトタイプがテスト中。
レクサスLFAは2010年から2012年にかけて生産が行われ、すでに生産完了後6年が経過しています。

これまでも何度か後継モデルの話が出ているものの、現時点では「LFAの後継モデルはない」というのが通説。
しかしながら今回、ワイドフェンダーを装着したレクサスLFAがニュルブルクリンクを走行しており、「謎が謎」を呼ぶことに。

サーキット走行専用モデル?エボリューションモデル?

今回目撃されたレクサスLFAの謎プロトタイプは「レクサスLFA ニュルブルクリンクパッケージ」をベースにしていると思われ、フロントリップ、カナード(エアロフリック)、リアウイングはニュルブルクリンクパッケージにもともと装着されるもの。

ただし市販された車両とは大きな相違点があって、それは「前後ワイドフェンダー」。
フロントはホイールハウスのエッジを叩き出したように拡大され、リアはE30 M3のように段差のついたブリスターフェンダー。

リアバンパーのカラーはホワイトで、レクサスエンブレムも未装着ですが、これはレクサスであることを隠そうとしているわけではなく(フロントにはエンブレムが装着されているので)、単に「取り付けていないだけ」なのかもしれません。
なお、リアバンパーの形状そのものは、市販されていた車両に装着されていたままのように見えます。

フロントバンパー、ホイールも市販されていたレクサスLFAニュルブルクリンク・パッケージと同一のようですね。

正直なところ、このレクサスLFAが何を意味するのかは全くの謎。
レース参戦用というほど過激ではなく、トラックを拡大した「ハンドリング重視モデル」のように思えるものの、今からそういったモデルを投入するのも考えにくく、やはり「LFA後継モデルの可能性を探っている」と考えるのが妥当かもしれません。

なお、いかに「当時」レクサスLFAが優れていたとしても、現在の水準では「さほど」といったところ。
それだけスポーツカーの進化が速いということになりますが、その意味でも基本構造が古いレクサスLFAをいくらチューンしたところで最先端のスポーツカーに太刀打ち出来ないのは火を見るよりも明らか。

よって次に「LFA」の名を聞くのは「(以前に作られていたモデルの)エボリューションモデル」ではなく、新設計となる「新型」だろう、とも考えています。



レクサスLFAはこういったクルマ

レクサスLFA(Lexus F Sports Apex)はトヨタが2010-2012年の間にリリースしたスーパーカーで、既存車種とはほとんどパーツを共有しない、専用に開発されたシャシーやエンジンを持つクルマ。
フレームはカーボンモノコック、エンジンは4.8リッターV10(560馬力)、0-100キロ加速は3.7秒、最高速度は325km/h。
エンジンはドライバビリティを考慮してフロント、駆動輪は後輪のみで、スタイリングもそれを視覚的に表現する「ロングノーズ・ショートデッキ」。
トランスアクスルレイアウト(トランスミッションは6速シーケンシャル=ASG)を採用し、重量配分は前後で48:52だとされています。

ボディサイズは全長4505ミリ、全幅1895ミリ、全高1220ミリ、重量は1480kg。
サスペンション形式は前:ダブルウィッシュボーン/リア:マルチリンク、ブレーキはカーボンセラミックローターを採用。

かのジェレミー・クラークソンも「レクサスLFAは今まで運転した中で最高の車だ」と語り、そのエキゾーストサウンドは同じV10エンジンを積むポルシェ・カレラGTよりも美しい、と言われるほどですね。

LFAはレクサスの名を一気に押し上げたモデルでもありますが、生産終了後はまったく後継モデルの話が出てこず、かろうじてレクサスLC500が登場したときに「LFAの後継か」と囁かれた程度(もちろんレクサスLCはレクサスLFAの後継ではない。ただしボディ剛性はレクサスLFAと比較され、”同等”という紹介がなされた)。

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とくに北米でのLFA人気は高く、新車として仕入れたまま登録せずに「保管」しているディーラーがあるとも報じられるほどで、そのため顧客からの「後継モデル待望論」の高まりもあり、ときおり「後継モデル」に関する噂も出ています。
ただしレクサスの北米法人がいかに熱望しようとも、日本の本社ではレクサスLFA後継について何も語らず、かつトヨタとしては「スープラ、MR2、セリカ」をスポーツカー三本柱にしたいと述べるなど、レクサスLFAについては「ほとんどスルー」。

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ただ、トヨタが「レクサスLFAについて何も触れない」のがかえって怪しいとも考えていて、水面下で何か動き、サプライズという形でイキナリ後継モデルが登場するんじゃないか、とも。

今回のプロトタイプが後継モデルなのかどうかはわかりませんが、現在のレクサスの地位は「LFAなくしては成し得なかった」とも思われるため、どこかで「復活」の声を聴くことが出来るのかもしれません。

ちなみにトヨタ(レクサス)はBMW”M”、メルセデス”AMG”に対抗したいという意向を持っていますが、それを考えてもイメージリーダーたる「LFA(後継)」は不可欠。

レクサスのサイトを見ると、現在もLFAのコンテンツは残されており、さらに「F」についての解説においても「LFAは頂点」だと明記しています。
この記載を見るに、「LFA」とは2010-2012年に販売された固有の車種を指すのではなく、ひとつのグレードのようなものだとも考えられ、「LFA」の名をもつ別のクルマが登場する可能性も感じさせますね。

VIA:CARSCOOPS

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