
| やはりレクサスの北米での人気は高かった |
レクサスがLC500コンバーチブルの「生産第一号」をオークションに出品すると報じられましたが、実際にバレットジャクソン主催による競売にかけられた結果、なんと200万ドル(約2億2000万円)で落札されることに。
ちなみにこれまでは新型ホンダNSXが1億4000万円、トヨタGRスープラが2億3000万円、シボレー・コルベット(C8)が3億3000万円という記録を残していますが、コルベットは別格として、あれだけ話題になったGRスープラに迫り、かつNSXを大きく超える価格をつけたというのはちょっと驚き。
それだけレクサスの人気が北米では高い、ということになりそうですね。
新型コルベット「第一号」が3.3億で落札!落札者「オレは世界一のコルベットジャンキーだ」。なぜお金持ちはこんなにも高額で第一号車を欲しがるのか?
レクサスLC500コンバーチブルの生産第一号は「特別仕様」
このレクサスLC500生産一号車は「LCインスピレーション・シリーズ・ローンチエディション 1 of 1」と命名され、ボディ外板には1日に2台しか生産できないとされる特別塗装(構造色)である”ストラクチュラル・ブルー”を採用。
さらにはヘッドライト/テールランプ周辺のアクセントは深い輝きを持つ”リキッドプラチナム”。
そのほか、これも専用色に塗装されたホイールとブレーキキャリパーが与えられ、内装にはホワイトのセミアニリンレザー(ステッチはブルー)、キックプレートには「LC Inspiration Series Launch Edition 1 of 1」とレターの入るカーボンファイバーが採用されるなど、随所に特別さを感じさせるつくりが特徴です。

最近は各自動車メーカーとも、こういった「最初の一台」をオークションにかけ、その収益金をチャリティに回して社会貢献につなげるという傾向が増加していて、しかし「通常の仕様」のまま販売すると買う人の満足度も高くはなく、かつ入札価格も上がらないため、そこでこういった「特別仕様」が与えられるのだと思われますが、このレクサス「LC Inspiration Series Launch Edition 1 of 1」の場合は車両本体以外にも特典があり、開発者や製造工場責任者のサインが入った(車体番号が100001であるという)生産証明書、生産中の写真やデザインスケッチ、ゼロハリバートン製のラゲッジキットが付属するほか、高級ゴルフリゾートに滞在してのプレーもついてくる、とのこと。
他メーカーの「生産第一号」にはこんな特典も
なお、シェルビー・マスタングGT500の「第一号」落札者には”好きな仕様にカスタムできる”特典が与えられ、コルベットの場合は盛大な納車式やコルベット・ミュージアムへの招待も。

1.2億で落札された「マスタング・シェルビーGT500生産第一号」。オーナーの持つ1968年製マスタングと同じカラーにペイントされて納車される
GRスープラの場合は特別仕様となるカラーリング(マットグレーにレッドのドアミラー、マットブラックのホイール)に第一号車であることをあらわすプレート付き。
そのほか、「第一号」ではありませんが、空軍モチーフのマスタングを落札した人は「空軍基地まで招待してもらえる」といったものも。

おそらく「生産第一号や、記念モデルをオークションへ(自動車メーカーが)出品」という傾向は今後さらに加速すると思われ、より特別感を演出し落札価格を上げるため、車両自体のカスタムや、付属する「特典」についてもそれらレベルが上ってゆくことになるのかもしれません。