
| トヨタはランドクルーザーブランドをフル活用する計画を持っていそうだ |
さて、最近チョコチョコと賑やかになってきている新型トヨタ・ランドクルーザーのウワサ。
今回はオーストラリアのカーメーディア、Motoringによって、次期(300系)ランドクルーザーにはGRバージョン、そしてスーパーオフローダー的バージョンが存在するだろう、という報道がなされています。
なお、北米においては現行ランドクルーザーは2021年モデル限りで終了だと言われており、2021-2022年にフルモデルチェンジを行うのでは、と見られているようですね。
トヨタは「GR」を拡充?
そこで出てきたのが次期ランドクルーザーというワケですが、これについては現時点では不明な点が多く、有力な説としては、「トヨタ・ランドクルザーは原点回帰を果たすことでシンプルなオフローダーとなり、そのレクサス版であるLXは贅を極める」というもの。
これは非常に理にかなったもので、ランドクルーザーのヘリテージを生かしてブランド力を強化できるうえ、レクサスとの住み分けもしっかり行うことが可能となります。

そして今回の「GRランドクルーザー」のウワサですが、これはMotoringが現地トヨタのスポークスマンより得た情報として報じており、まずトヨタはGR専売モデルの開発とともに、トヨタブランドのコアモデルについてGRバージョンを設定したいという意向を持っていること。
実際に「GRハイラックス」「GRカローラ」の商標が出願されており、ハイラックスやカローラのGRモデルが追加されるのに「ランドクルーザーのGRモデルがない」というのもまた奇妙。
GRはもともとこういったブランド
なお、GRとはGazoo Racingの略で、もともと現トヨタ社長である豊田章男氏が常務だったころに立ち上げた「Gazoo」に端を発します。
当時は「画像」検索をメインとしたサービスだったものの、モータースポーツへの関与を深め、GAZOO Racing Companyとしてニュルブルクリンク24時間やラリー等に参加しながら活動の内容を変化させてきた、「豊田章男社長入魂のブランド」でもありますね。
そう考えると「GRスープラ」「GRヤリス」はモータースポーツとの関連性が強いものの、しかしハイラックスやランドクルーザーはそうでもないように思われ、しかしGazooブランドが変化を続けてきたように、GRそのものも変化してゆくのかもしれません。
ちなみに「GR」ブランドはその地域によって受け止められ方が異なるようで、日本だとGRはTRDにとって変わることになりましたが、米国だとまだまだTRDの存在感が強く、GRが表に出ることを許さないといった風潮があるようにも思われます(そこがGRブランドが”変化してゆくべき”理由なのかもしれない)。
GRランドクルーザーはターボディーゼル?
そして同メディアの報じるところだと、GRランドクルーザーは3.3〜3.5リッターV6を積むのではということですが、これによると待望の新開発V8ツインターボの搭載はない、ということに。
一方、このV8ツインターボはランドクルーザーのレクサス版である「LX」に搭載されるとも報じており、やはり両者の棲み分けがこれまで以上に大きくなるのかも。

そしてもうひとつ出てきているのが「次期ランクルのハードなオフローダー版」のウワサ。
トヨタは北米市場において、相次ぎGXのハードコアモデル(コンセプト)を発表していますが、次期ランドクルーザーにもこういったモデルが定番としてラインアップされる、という可能性を報じています。
現在はアメリカ市場を中心にこういった「スーパーオフローダー」の人気も高く、東南アジア、中東でもそれは同じ。
欧州においてもチューナーが同様のカスタムを提供しており、トヨタとしては「ランクルブランド」を最大限に活用し、シンプルなベースモデルからパワフルでスタイリッシュなGRモデル、さらにはスーパーオフローダーといった”考えうる全方面”へと展開を図るのかもしれません。
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参照: Motoring