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【動画】レクサスが次世代電動化技術「DIRECT4」と新型コンセプトカー発表!そして「エレクトリック時代でもスピンドルグリルは捨てない」

| ここから一気にレクサスの「巻き返し」なるか |

さて、レクサスとトヨタが電動化にかかわる「今後の方向性」について重要な発表を行い、その機構やデザインについて語る動画を公開しています。

これを見ると、昨年の東京モーターショーにてプレビューを行った一連の機能やデザインを”具体的”に示す内容となっているようですね。

トヨタはハイブリッドについては世界に先駆けたものの、あまりにハイブリッドに依存しすぎてピュアエレクトリック分野での出遅れを指摘されていましたが、ここで一気に挽回を図るということになりそうです。

中核を担うのは「DIRECT4」

今回発表された内容を見ると、今後のトヨタのエレクトリック化計画においてコアとなるのは「DIRECT4」。

これは「ダイレクト4ホイール・ドライブフォースコントロール」を短縮したトヨタの技術であり、モーター駆動のレスポンスの良さを活用し、さらに4輪の駆動力をもって車体の姿勢を制御するもの。

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これには「Eアクスル」、つまりモーターによって駆動されるアクスル(駆動軸)を用いることになりますが、簡単に言うとE-AXLEを前輪駆動車のリアアクスルに用いたり、ピュアEVだと前後に2つ使用することで「前後トルクスプリット4WD」を実現するということになります(このE-AXLEはアイシン製で、すでにUX300eに搭載されている)。

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日産も同様の技術「E-4OURCE」を発表しているものの、こちらは4輪トルクベクタリングが可能となっており、しかし現時点でトヨタは「4輪」よりも「前後」でのトルク配分を重視している模様。

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話をDIRECT4に戻すと、走行状況によって前後の駆動力配分を変化させて車両を「曲げる」わけですが、「瞬時にトルクの100%を発揮させることができる」という特性を生かしたもので、「回転数が上がらないとトルクも上がらない」ガソリンエンジンとはまた異なるリニアな反応を楽しめる模様。

つまりはステアリングホイールを切って、アクセルを踏めば、後輪のリニアな駆動力(トルク)をもってクルマがイン側を向くということになりそう。

なお、動画では「DIRECT4」を搭載したピュアエレクトリック版レクサスのプロトタイプ(SUV)も登場しており、つまりレクサスからピュアエレクトリックSUVが登場するということを示唆しているのかもしれませんね。

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参考までに、「電動化技術を使用した4WD」だと、トヨタはすでに「E-Four」を持っており、しかしトヨタによると、E-Fourは”安定性向上”、E-AXLE採用の4WDでは”運動性向上”という性質上の違いがある、とのこと。

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ここへ来てエレクトリックに対する考え方もややシフト

ちょっと前までだと「電動化」は「自動運転」と結び付けられ、人々を”運ぶ”ためのアーバンモビリティとしてイメージされることが多かったようですが、日産E-4OUCEしかり、今回レクサスが示したE-AXLEしかり、最近の電動化においては”運ばれる”から、”自分で運転し、クルマをコントロールする”という方向へとシフトしているようにも思われ(自動運転の実現が難しいとわかったから?)、それはそれで面白そうでもありますね。

なお、上述のように、エレクトリックモーターはガソリンエンジンとまったく異なる性質を持っており、それを活かせるかどうかは「エンジニアの考え方のパラダイムシフト」にかかっているのかもしれません(おそらく、エレクトリックモーターには思いもよらない可能性が潜んでいる)。

レクサスは「レクサス・エレクトリファイド」を進めている

なお、レクサスにおいては「レクサス・エレクトリファイド」というスローガンとともに電動化を進めていますが、「2030年モデルのレクサス」としてレクサスLF-30を公開済み。

これが発表された時は「こんなクルマが登場するのはまだまだ先」だと考えていたものの、もう2030年は「予測できる未来」となっていて、さらに2030年以降は世界中にて「ガソリンエンジンを積んだクルマの発売禁止」が段階的に進むことになるため、このLF-30も”もうそこまで来ている未来”なのかもしれません。

そしてレクサスは、エレクトリック化によって、レクサス本来の持ち味でもある「静粛性の高い、心地よい空間」をさらに高いレベルで実現できる、とも述べており、これからレクサスが進む方向性もLF-30と相違ないということなのでしょうね。

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レクサスの今後のデザインは?

そして今後のレクサスのデザインについてですが、「スピンドルグリル」は継続する意向、とのこと。

というのも、レクサスはスピンドルグリル導入以前「顔(というべき特徴)がない」と言われ、その後ようやくレクサスとして確立した顔がスピンドルグリルであり、これを捨てることができないと考えているようです。

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ただ、ピュアエレクトリック時代になると「ガソリンエンジンを冷却する必要がない」ためにグリルはそもそも必要ではなく、しかしその時代においてもグリルを用いるための「機能上の理由」を持たせ、見た目だけのスピンドルグリルにはしたくない、とも語っています。

なお、動画の最後の方でチラっと出てくる「未来のレクサス」と思われるクルマについては、「MIRAI」っぽい末広がりグリルを持っており、今後スピンドルグリルはこういった”さらに下の方へとボリュームを持たせた”形状へと変化してゆくのかもしれません。

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レクサスDIRECT4、今後のデザインについて語る動画はこちら

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参照:Lexus UK, LEXUS

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