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【動画】レクサスが「2025年までに実現を目指す」新型コンセプト、LF-Z Electrified発表!驚くべきことにスピンドルグリルの存在感が希薄になった!!

レクサスが「2025年までに実現を目指す」とされる新型コンセプト、LF-Z Electrified発表

| レクサスF-Z Electrifiedは予想したよりもスゴいクルマだった |

さて、レクサスが新しいブランドの取り組みとあわせて新型EVコンセプトカー、「LF-Z Electrified(エレクトリファイド)」を発表。

レクサスはこのコンセプトカーについて、「2025年までに実現を見据えた走りやデザイン、先進技術を織り込んだブランドの変革を象徴するEVコンセプトカー」だと紹介しています。

その内容を見てみると意外や現実的なところも多く、本当にこのままの姿や装備にて、2025年までに登場するかもしれませんね。

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レクサスLF-Z Electrifiedはこんなクルマ

そしてこのLF-Z Electrifiedについて、プラットフォームは「EV専用」。

加えて新しい4輪駆動技術「DIRECT4」を採用し、”LEXUSが培ってきた電動化技術と車両運動制御技術を融合することで、ドライバーの感性に寄り添った走りの進化を目指した”とのこと。

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参考までに、このDIRECT4は昨年12月に発表されており、E-AXLEを核とした4輪トルクベクタリングによって意のままにクルマをコントロールできることが特徴だとされていますね。

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レクサスLF-Z Electrifiedのエクステリアは「新世代へ」

エクステリアは躍動感や俊敏さを表現したといい、レクサスによるとその特徴は下記の通り。

LF-Z Electrifiedでは、進化するLEXUSのデザインを示唆するスタディーモデルとして、プロポーションに根差したシンプルで艶のある造形と独自性のあるデザインを目指しています。具体的には、EVならではの低いノーズから後方にピークを持たせた滑らかなキャビンを中心に、連続するシルエットで全体のフォルムを構成。高出力モーターの力を路面に伝える大径タイヤを4隅に配置し、低重心でワイドなスタンスを実現しています。

LEXUSのデザインアイコンであるスピンドル形状は、ボディ全体のアーキテクチャーとしてさらに進化させたスピンドルボディという新たな表現に挑戦。ブランドのアイコンをボディ造形として捉えた立体的なデザインとし、技術の進化に応じた機能表現とデザインを持続的に発展させることを目指しました。

四輪の駆動力を自在に操る「DIRECT4」によって、駆動力配分がリニアに変化する躍動感のある走りを想起させるデザインを取り入れ、フロントタイヤからリヤタイヤへ淀みなく変化するドアの抑揚やタイヤ周辺の張り出したフレア形状の艶やかな面造形を施しました。

リヤでは、クリーンでシンプルな水平基調のデザインに、張り出したタイヤを強調する造形を組み合わせることでトルクフルな駆動力を支える力強いスタンスを表現。また横一文字の薄型リヤコンビネーションランプに、新たにLEXUSロゴを配した表現とすることで、フロントとともに次世代のLEXUSを象徴するデザインとしています。

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これまでのレクサスに採用されるデザインエレメントも残されているものの、全般的にはこれまでのレクサスとの決別を感じさせるといった印象。

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フロントからリアにかけて入る「直線」はひとつの特徴だと言えそうです。

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「クーペSUV」というカテゴリに収まりそうですが、かなりルーフが低く抑えられている模様(さすがに市販時には、このフロントウインドウの傾斜を再現できず、もっと”立った”角度になるものと思われる)。

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そして意外なことに「スピンドルグリル」の存在感が希薄に。

レクサスは「電動化しようともスピンドルグリルを捨てない」と宣言しており、2030年のレクサスをイメージした「LF-30エレクトリファイド」においてもスピンドルグリルを押し出していたものの、LF-Zエレクトリファイドではかなり「控えめ」となっています。

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リアには新しいフォントとバランスを使用した「LEXUS」の文字。

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レクサスLF-Z Electrifiedのインテリアには「Tazuna Cockpit」思想を採用

そしてレクサスLF-Z Electrifiedのインテリアにおいては「人間中心」の思想が取り入れられ、これはもちろん「手綱」を意味しているようですね。

LEXUSが創業当初から根幹としてきた「人間中心」の思想をより高次元で具現化するため、新コンセプト「Tazuna」に基づくコックピットを設計しました。手綱一本で意思疎通を図る人と馬の関係性に着想を得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオ、ドライブモードセレクトなど、各種機能の操作が可能な空間を実現しています。

コックピットを中心に据えつつ、乗員に対し低い位置に配したインパネ等が爽快な抜け感と細部まで心をつくしたおもてなしの空間を表現しています。

カウルからフロントドア、リヤドアへとシームレスに繋がる造形により、室内全体をクリーンで上質な空間としました。また天井のパノラマルーフには、開放感をもたらすロングガラスを採用し前後の抜けの良さを強調しています。

AR-HUDやメーター表示、タッチモニターなどドライバーへの情報を一つのモジュールとして集約しながら、ステアリング周辺に走行系機能を集約。前方への視界も広がりドライバーの目線が自然に前方へ誘われるような次世代LEXUSのインテリアデザインを示唆しています。

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レクサスLF-Z Electrifiedには数々の先進技術が採用

そしてレクサスLF-Z Electrifiedにはトヨタ渾身の最新技術が導入され、「ステア・バイ・ワイヤ」も取り入れられています。

あらゆる走行シーンで減速、操舵、加速がシームレスに繋がる気持ち良さなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を目指すLEXUSならではの乗り味「Lexus Driving Signature」を深化させます。LF-Z Electrifiedでは、バッテリーやモーターの最適配置による理想的な慣性諸元と高応答、高精度なモータートルク制御によって、エンジン、トランスミッションを介してタイヤを駆動するというパッケージングから解放され、車両の基本性能を大幅に進化させることで、Lexus Driving Signatureをさらに高い次元へと引き上げています。

バッテリーの車両フロア下への搭載によるフレームの高剛性化や低重心化により、路面からの微細な振動や不快な音を防ぎ、LEXUSの原点である静粛性と乗り心地も格段に進化し、質感の高い空間がドライバーや同乗者に安らぎを提供します。

新たな四輪駆動力制御技術「DIRECT4」は、高トルクモーターの駆動力を自在に制御することで、人の感性に寄り添った車両姿勢のコントロールを可能とします。また、前後の駆動輪を独立して制御することで、FF、FR、AWDなど、走行シーンに応じた適切な駆動方式を提供できます。アクセル、ブレーキ、ハンドル操作に応じて、駆動力配分をコントロールし、ドライバーの意図する力強い加速感や爽快なコーナリング性能をもたらします。

ステアバイワイヤの採用によって、運転状況に応じた直感的なステアリング操作と「DIRECT4」の高応答、高精度な駆動力コントロールが組み合わさり、ドライバーの操作とクルマの挙動がよりシンクロした走行体験を提供します。

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レクサスLF-Z Electrifiedには移動体験をより快適にする機能も

そしてレクサスLF-Z Electrifiedには数々の快適装備が投入されており、これは今までレクサスが「欧州車に劣っている」と指摘されていた部分だけに、どこまで市販モデルに投入できるのか期待がかかるところです。

LF-Z Electrifiedでは、ドライバーの嗜好や行動特性を学習したAIがドライバーを常にサポートします。音声コミュニケーションにより、運転中の操作性向上に貢献。またドライバーとの対話を通じて、好みや気分に合わせたドライブルートやレストランの予約等を提案、ライフスタイルコンシェルジュとしてお客様の生活に彩りを添えていきます。

デジタルキーを採用することでスマートフォンによるドアロック開閉などの車両操作に加え、従来型のキーの受け渡しをすることなく家族や友人がクルマへアクセスできます。また、デジタルキーを介したサービス提供者によるクルマへのアクセスが可能になることで、クルマへの荷物宅配やカーシェア等の車両連動サービスの提供を可能にし、クルマのある生活をより豊かなものへと進化させます。

E-Latchシステムにより、ドアの開閉はよりスムーズに、そして安全なものになります。乗車時は、格納式ドアハンドルが、キーを所持した乗員が近づくと車両表面から自動的にスライドし、ハンドル内部のセンサーに触れるとドアの解錠、開扉をスムーズに行うことが出来ます。降車時には、車内の開扉スイッチを押すことでドアを開くことが可能になるとともに、車両に搭載されたセンサーが周辺状況を監視し、接近する車両や自転車を感知した場合には、乗員に警告を発して、降車時の事故低減にも寄与します。

開放感を感じさせるパノラマルーフは調光ガラスを採用、プライバシー確保や夜空を映すイルミネーションなどエンターテイメント機能を搭載しています。またルーフセンターにはフロントシートとリアシートをつなぐタッチパネルを配し、車両内での乗員のコミュニケーションに活用。後席シートは、リクライニング、リラクゼーションなど多様な機能を備えており、移動時に全ての乗員へ癒しと安らぎの時間をもたらします。

次世代のマークレビンソンのオーディオシステムは世界中のコンサート会場と同じ音響空間を車内に再現する機能を実現。車内のスピーカーを緻密に制御することで、ドライバーや乗員それぞれにとって理想的な状態で音楽を楽しむことが可能です。そして、ノイズキャンセリングを備えた次世代サウンドマネジメント機能により、座席間や車外との対話をスムーズにし、静かで快適な移動空間を提供します。

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レクサスLF-Z Electrifiedの主要諸元(スペック)はこうなっている

そしてこちらはレクサスLF-Z Electrifiedの主要諸元。

全幅は1,960ミリとかなりワイドですが、全長は意外や短く4,880ミリに収まっています。

トヨタはソリッドステートバッテリーの実用化に向けて動いており、「実現は近い」と主張しているものの、2025年の実現を目指すLF-Z Electrifiedについてもその電源は「リチウムイオン」を想定しており、つまりは2025年になってもまだソリッドステートバッテリーは実用化出来ないと認識していると考えられます。

全長(mm)4,880
全幅(mm)1,960
全高(mm)1,600
ホイールベース(mm)2,950
重量(kg)2,100
航続距離[WLTP](km)600
バッテリー容量(kWh)90
充電電力(kW)150
電池リチウムイオン電池
冷却方式水冷
0-100km加速(秒)3.0
最大速度(km/h)200
最大出力(kW)/最大トルク(Nm)400/700
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レクサスLF-Z Electrifiedを紹介する動画はこちら

そしてこちらがレクサスLF-Z Electrifiedのデザインや機能を紹介する動画。

スーパーカーブロンディさんが登場していて驚かされます。

https://www.youtube.com/watch?v=PUb-tg0RI1I

参照:TOYOTA, トヨタ自動車株式会社(Youtube)

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