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トヨタが第四世代プリウス発表。Fエンブレムは86と同じ高さでスポーティさを表現

2015/09/09

先日スパイフォトが流出したトヨタ・プリウス四代目がラスヴェガスで発表に。
スパイフォトではかなり奇抜に思えたルックスですが、オフィシャルフォトを見ると割と普通に見えてくるのが不思議です。

プラットフォームはニュー・グローバル・アーキテクチャーを使用しており、これはパッセンジャー・セルの強度が向上するとともに、より低い重心を実現するもので、操縦安定性に寄与(トヨタはファン・トゥ・ドライブをアピール。なおリアサスペンションはダブルウイッシュボーン)。

先代より6センチ長く1.5センチ広くなっていますが、逆に車高は低くなっており、ちょっとスタイリッシュになった印象はありますね。
なおフロントのトヨタマークの位置は86と同じ高さだそうで、それだけスポーティーということをトヨタは主張。
デザイン自体はトヨタ・ミライを強く意識したもので、これからのトヨタのデザインをけん引するものと思われます。

もちろんプリウスの使命ともいえる低燃費についてはリッター40キロを達成し、二酸化炭素排出量もさらに低減。

安全性についても「トヨタ・セーフティ・センス」に基づいて最高レベルをめざし、歩行者認識システム、車線逸脱警告などのドライバーエイドが充実。
これらのパッケージを装備したのは新型プリウスがトヨタ初で、今後他車種にも採用を拡大してゆく意向。

なおイメージカラーのれど派「ハイパーソニックレッド」と呼ばれるもの。
詳細は不明ですが、マツダのソウルレッド・プレミアムメタリック同様にアルミフレークを混ぜて反射率を向上させたものかもしれませんね(現時点ではこの高い反射を再現できるカラーが限られており、レッドがもっとも普及している)。

北米ではもはやプリウスは「エコカー」として認められず、プラグインハイブリッドやEVにその地位を奪われてしまった感があり、しかし価格は上昇しそうな今回のプリウスですが(さらにエコカーとしてのインセンティブが小さくなっていると考えられる)、その存在意義をどの程度まで示せるのかは注目。
日本においてもアクアなどコンパクトクラスのハイブリッドカーに販売を奪われており、「ある程度サイズが大きく、安全装備が充実していても価格の高い」プリウスはもはや時代にマッチしていない感があり、その競争力については販売動向を見てゆきたいところですね。

トヨタもそれがわかっており、プリウスはもはや実用車ではなく「趣味性とブランド性の高い、懐に余裕のある人向けのエコカー」と考え、トヨタにおいて最先端の安全装備、デザインを投入してきたのかもしれない、と考えています。

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