「あるかどうかわからない」と言われていたトヨタ86の後継モデルの存在が明確に確認された模様。
これは欧州トヨタによって認められたもので、2019年に「スープラの下」に位置するモデルとして登場する、とのことです。
ただ、現行86同様にスバルとの共同開発になるかどうかは語られず、こちらはちょっと不明のまま。
スバルにとってトヨタとの提携による86/BRZ開発は十分な利益をもたらしたのかどうかは不明であり、しかし以前にスバルは新型86/BRZの開発には消極的は発言をしていたので、もしかすると次期86においてはスバルは手を引く、加えて次期BRZはない、ということも考えられますね。
なおトヨタ側はスバルとの今後の共同開発において明言を避けており、ただ「水平対向エンジンの低重心は魅力的で、共同開発行う理由はたくさんある」としています。
もしスバルと「手が切れる」もしくはエンジン供給のみの関係になるのであれば、現在BMWと共同開発している「次期スープラ」のプラットフォームを新型86に流用する可能性もありますし(スパイフォトを見る限り、新型スープラはそんなに大きくない)、まだまだ新型86については謎が多そうです。
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スバルのオーストラリア法人によると、BRZの次期モデルは「無いかもしれない」とのこと。
BRZは御存知の通りトヨタ86との共同開発となり、スバルが開発や生産の多くを担当したモデルではありますが、「思ったほど利益を得られなかった」ということなのでしょうね。
もし次期BRZが無いとなると86はどうなるのか?と思いますが、86は世界的に見ても成功を収めているモデルと考えられ、そして「S-FR/86/新型スープラ」というスポーツカーにおけるヒエラルキーを構築する意味でもトヨタには「欠かせない」モデルと言えます。
そのためトヨタが86を「切る」ことはないだろうと思われ、スバルがこのプロジェクトから手を引くのであれば、トヨタは「自社開発」を行うのでは、と考えています。
もしくはBMWと共同開発している「次期スープラ」のプラットフォームを流用して次期86に転用、という手もありますね(あるいはS-FRと共有か)。
なお正式にスバルが「BRZの次期型を投入しない」と公言したわけではなく、スバル・オーストラリアの幹部によると「スバル本社が新型インプレッサ発表時に関係者へと提示した新しいプロダクトポートフォリオの中に新型BRZが入っていない」ということで、正確に表現するならば「スバルBRZの将来は不透明」ということに。
なおBRZはおそらくスバルに新しい顧客を呼びこむことに成功したとは思われますが、それが「コストに見合ったかどうか」はまた別問題なのでしょうね。
次期トヨタ86/スバルBRZについて、トヨタとスバルはパートナーシップを継続する模様。
スバルによればすでにトヨタとは合意に至っており、あとは発表の次期を待つのみ、とのことです。
なおスバルは現在非常に好調で、主に北米での販売が伸びて売る様子。
シェアを限定してその中で生き残りをかける戦略や、「1台足りないくらいがちょうどいい」とする戦略など、独特のヴィジョンが注目されます。
ホンダは売れ筋がオデッセイ→ステップワゴン→フィット→軽、とどんどん価格と利益が圧縮されていますが、スバルは「軽3台よりもレガシィ1台」という方針のもとに「より高い車種」へと誘導していることもあり、利益も順調に増加。
おそらくは開発資金も潤沢にあると思われ、プラットフォームやエンジン、ドライブトレーンなど優れたものを開発してくる可能性がありますね。