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ピニンファリーナデザインによる電動バイク「PF40」発売!レトロフューチャーなスタイルを持つ軽量モペット、お値段200万円

2022/12/13

ピニンファリーナデザインによる電動バイク「PF40」発売!レトロフューチャーなスタイルを持つ軽量モペット、お値段200万円

| 正直、このセグメントに200万円を出すのは難しい |

いかにピニンファリーナによるデザインだとしても、ライバルに対する価格の高さを説明することはできないだろう

さて、フェラーリのデザインを長年独占的に手掛けてきたことで知られるピニンファリーナ。

フェラーリのデザインを行っていたということから裕福な顧客を多数抱えており、たとえばブルネイ王国から依頼を受けて様々なカスタム仕様のフェラーリを作成してきたことでも知られます。

そんなピニンファリーナですが、今回「PF40」なるプロジェクトを発表することになり、てっきり「フェラーリF40をベースにしたワンオフモデルか」と思ったらそれはまったく違った電動バイク(モペット)であり、しかしこれはこれでけっこう格好良く、ここで取り上げてみたいと思います。

ピニンファリーナPF40はレトロフューチャーな電動モペット

なおピニンファリーナは自身の自動車メーカー「アウトモビリ・ピニンファリーナ」からその第一号にしてエレクトリックハイパーカー「バッティスタ」を発売していますが、このPF40はピニンファリーナから発売されるものではなく、1903年に創業されたバイクメーカー、エイシング(Eysing)がピニンファリーナにデザインを委託した製品なのだそう。

参考までに、エイシングはもともとこんな感じのレトロなモペットを発売しており、今回新しい製品を発売するに際してピニンファリーナへとデザインを依頼したということになりそうですね。

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その印象としては「ちょっとフューチャー寄りのレトロフューチャー」というもので、スリムで彫刻的な面を持つボディ、ビンテージっぽい丸型ヘッドライト(しかし中身はLED)、アナログタコメーター、ポリッシュドアルミニウム製のブラックスポーク26インチホイールなどを備えています。

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サドルの前(バイクでいうタンク部分)には、透明カバーの付いた小さな収納スペースがあり、スマートフォンなどを収納可能。

なお、ピニンファリーナはスタイリングのほか、コーチビルダーとしての実績を生かしてシャーシデザインも担当しているといい、2.6馬力(2kW / 2.7PS)を発生するエレクトリックモーターは、35Ahのリチウムイオン電池と並んで車体下部へと格納する構造を採用しており、これによって低重心化と安定性向上を図っているようですね。

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最高速度はバージョンによって25km/hまたは45km/hに制限され(25km/hだとちょっとキツいな)、一回の充電あたり走行距離は80〜100kmだとされ、充電時間は(通常の家庭用コンセント経由にて)8時間、急速充電器経由では4時間だとアナウンスされています。

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ピニンファリーナPF40は非常に軽量

このピニンファリーナPF40は非常に軽いことが特徴で、バッテリーを含んでもその重量はわずか60kg。

ライダー、荷物、アクセサリーを含めた最大許容重量は175kgに設定されていますが、ほとんどの体型の人が大きな荷物を背負っても問題なく乗れそうだということを意味します。

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このPF40はすでに発表が行われており、公式ウエブサイトからの注文が可能となっていますが、納車そのものはもうちょっと先の2024年になる、とのこと。

なお、価格は13,780ユーロ(現在の為替レートで200万円くらい)とのことなので、正直言って相当に高価であり(もうちょっと足せばBMWのパワフルな電動バイク、CE04を購入できる)、実際に売れるのかどうかはちょっとナゾ。

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なお、こういった軽量なパーソナルモビリティは常に盗難の心配があるものの、エイシングによると、このPF40のオーナーは専用アプリ(エイシング・コネクトAPP)を通じてこのモペットの位置を把握でき、かつエイシングのセキュリティ専門家がその位置を特定して車両を回収することもできる、とのこと。

現在は既存自動車メーカーがこういったパーソナルモビリティ、もしくは「ラストマイル」を想定したマイクロモビリティに参入していますが、どうしても盗難といった問題がつきまとうことになり、そのほかにも「駐輪場所」など様々な問題をクリアしないと普及は難しいのかもしれません(もともと、こういった乗り物が現在の社会構造に組み込まれているわけではなく、そこへ入り込もうとするとインフラや法整備が不可欠となる)。

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ちなみにこちらはピニンファリーナによるスケッチですが、その市販バージョンはけっこううまくそのイメージを再現していると考えて良さそうですね。

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参照:Eysing

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