ジャミロクワイのヴォーカル、ジェイ・ケイ氏が(今も)所有しているランチア・デルタHFインテグラーレEVO Ⅱがオークションに登場予定。
ジェイ・ケイというと音楽業界きっての車好きとして知られ、自身のアルバムジャケットもフェラーリとタイアップして「フェラーリ風」としたほど。
ただジェイ・ケイは(自分の)ランボルギーニ・ディアブロSE30を自身のミュージックビデオに登場させるなど「スーパーカー好き」だと考えていたので、この「ランチア・デルタ」はかなり意外です。
このランチア・デルタHFインテグラーレEVO Ⅱについて、生産されたのは1994年で、その後6年経過した後にイギリスへ輸入され、2009年にジェイ・ケイが購入した、とのこと。
今年のはじめにジェイ・ケイはランチアのスペシャリストへ依頼してエンジンのオーバーホールを行っていますが、何らかの理由で今回販売することにしたようですね。
なお落札価格は最高で500万円ほど、と見られています。
ランチア・デルタはゴルフに対抗すべくランチアが投入したモデルで、デザインはゴルフと同じジウジアーロ。
HFインテグラーレは1988年に登場しており、グループAの活躍で有名(もともとHFはグループAのホモロゲーション取得用)。
ランチア・デルタHFインテグラーレEVO Ⅱは1993年に発売されたインテグラーレの最終モデルで、その完成度とともに高い人気を誇ります。
外観は市販車、中身はレースカーのランチア・デルタS4が競売に。予想では6800万円
モナコで目撃された「変な車」。ランチア・デルタ・インテグラーレ風の「何か」
VIA:CARSCOOPS
ランチア・デルタ・インテグラーレ・エボルツィオーネⅡがオークションに登場。
2リッターターボエンジンを搭載し215馬力を発生するホットハッチです。
「ランチア・デルタ」そのものは1979年発表で、当時人気のあったVWゴルフの対抗馬として発売されたという経緯を持っており、デザインはゴルフと同じジウジアーロですが、ランチアの戦略として内装を高級に仕上げて「小さな高級車」としてゴルフとの差別化を行っています(このあたりイプシロンも同じで、ランチアの基本的な考え方なのかもしれない)。
1992年には「エボルツィオーネ」が登場し、前後ブリスターフェンダーがその識別点。
ボディ剛性も強化されており、サスペンションはピロボールリンクという「本気仕様」ですが、このためマニアに人気を博し、日本においても相当なファンがいるものと思われます。
今回販売されるのはエボルツィオーネの第2世代ですが、これは日本向けの限定モデルも登場し、(日本限定モデルは)250台のみが販売されています。
なお、日本向け限定モデルの正式名称はイタリア車の例に倣って大変長く、「ランチア・デルタ・アッカエッフェ・インテグラーレ・エボルツィオーネ・ドゥエ・コレツィオーネ・エディツィオーネ・フィナーレ」。
この個体についてはもちろん日本限定モデルではありませんが、走行距離41010キロ、オリジナルのマニュアルや整備手帳/記録が付属しコンディションも上々。
予想落札価格は最高で400万円程度と見られています。
日本だと10台以上が中古市場に出ていますが、価格は350万円~880万円とかなり幅があるものの全体的に高く(”応談”が多い)、やはり日本での人気の高さを伺わせる相場となっていますね。