ハリウッド版攻殻機動隊、「Ghost In The Shell」の予告編が公開されましたが、そこでいくつかの車が登場。
この車は一体何なのかということをJalopnikが検証。
まずは少佐(草薙素子)が街中を歩くシーンに出てくる車ですが、これは日産セントラ(サニー)では?という推測。
これは画像右端の車を指していますが、ぼくの予測ではこれは「トヨタ・クタウン・コンフォート」では?と考えています。
というのも、Ghost In The Shellは一番上の画像(バグではなくて光学迷彩解除中)しかり、その多くを香港で撮影しているのですが、香港のタクシーは大阪で使用されているタクシーの払い下げで、これは主に「クラウン・コンフォート」なわけですね(しかしながら、たしかに日産もある)。
なおこちらが香港タクシー。
次いでバトーの運転する車ですが、こちらはドアハンドルやウインドウを見るとロータス・エスプリでは?とのこと。
たしかにエスプリの特徴を持っており、しかしミラーレス化や各ランプ類の変更がなされているようですね、車体後部にはリアクターも装備。
原作でもランチア・ストラトスっぽい車を愛車としていますね。
その後のシーンに登場する、廃棄されている車っぽいのはロータス・エクセル、そしてその奥はスバルXTじゃないか?という推察です。
ぼくはエスプリまでは判別できましたが、さすがにロータス・エクセルは判別不能。
よくこういったことを探し当てる人がいるものだ、と感心します。
なおこういった「未来」の映画に登場する車についてはなかなかそのセレクトが難しく、だいたいは制作した時期の「最新モデル」、かつちょっと未来っぽいルックスの車が多いようです。
たとえば「トータル・リコール」に登場するスマート、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場したフォード・プルーブ、「The Space Between Us」のBMW i3、「ペイチェック」のホンダ・エレメントなど。
しかしながら攻殻機動隊はある”種退廃的な”未来(しかもパラレルワールド)であり、かつ原作の舞台が日本(ハリウッド版は架空の都市と発表されている)ということで、こういった「日本を感じさせるもの」や「原作が発表された時期、つまり1980年代位のネオクラシックな車」をセレクトしているのかもしれません(比較的選んだ車の年代が近く、意図的なセレクトと思われる)。
ちなみにロータス・エクセルはトヨタとロータスとのパートナーシップで作られた車で日本とは繋がりがあり、かつ登場する車の多くが「ミラーレス」ということについて、「日本が世界で最初にミラーレスを解禁した国」ということを制作側が理解しているとしたら、それはそれで奥が深い、ということになります。
https://www.youtube.com/watch?v=wUtG93BebJ4