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残念!ポルシェが出願した特許画像は「918スパイダー後継ではない」と公式に否定。”今のところ”はコンセプトカーのひとつにとどまる

2020/05/02

| 実際のところ、918スパイダー後継は「数々の選択肢の中から絞りきれていない」のだと思われる |

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さて、つい先日明るみになった「ポルシェの新型ハイパーカー」っぽいパテント画像。

ポルシェ918スパイダーの後継か?と言われたものの、どうやら「全く違う」ようです。

これはCAR AND DRIVERがポルシェに直接確認を取ったもので、ポルシェの広報によれば、「未来の我々のスポーツカーとは全く関連性がない」とのこと。

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どうやらこれが市販されることはなさそうだ

そこで気になるのが「じゃあこれは何なの?」ということですが、このパテント画像は、昨年発表された「917リビング・レジェンド・コンセプト(下の画像)」のハードコア版だそう。

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この917リビング・レジェンド・コンセプトについては、1970年に華々しくデビューし数々の勝利を築いた917の現代版で、しかし実際に市販する予定はなく、単に「917の50周年を祝うコンセプトモデル」。

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これは917を強くイメージしたデザインを持ち、レトロとも言えるデザインを持っています。

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そして今回のパテントについては、この917リビング・コンセプトに対してウイングレット付きのフロントスプリッターにサイドステップ、リアにもアグレッシブなエアロパーツを装着したもの。

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ポルシェいわく「よりサーキット走行に特化した仕様」とのことで、917リビング・レジェンド・コンセプトを現代のテクノロジーをもって、さらにエアロダイナミクスを磨き上げたものだと言えそう。

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ただ、ちょっと気になるところもあり、市販する予定もないクルマをなぜパテント登録するのか?ということ。

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ただし、これまでもポルシェ含む各自動車メーカーは「ひとまず(防御的意味合いで)パテントを申請しておく」傾向が強く、これもそのひとつなのかもしれません。

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気になるポルシェ918スパイダー後継は?

そして改めて疑問が出てくるのが「918スパイダー後継はどうなるのか」。

ただ、これについては「ポルシェすら決めかねている」のが実情だと思われます。

ポルシェは過去に「カレラGT」「918スパイダー」を発表していますが、いずれもそれぞれの時代における「最高のパフォーマンスをもつクルマ」。

よって、ポルシェ自身も「918スパイダーは、画期的な技術をもって革命を成し遂げるほどのクルマでなくてはならない」とし、そういった技術的なブレイクスルーが無い限りは918スパイダー後継の発売もない、と述べています。

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そして、その技術的ブレイクスルーとは、おそらく「ソリッドステートバッテリー」だと思われ、しかしこの実用化を待つと「あと5年」くらいは必要だとも。

ポルシェ
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なお、ポルシェは918スパイダー後継につき、フルエレクトリックのみを唯一の選択肢としているわけではなく、「F1用V6ハイブリッドターボ」を搭載する可能性も示唆。

これについてもある意味では「革命」であり、ポルシェ製新型ハイパーカーにふさわしいパワーユニットだと言えそうです。

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こんな感じで現在様々な選択肢が検討されているのが次期918スパイダー後継ということになりそうですが、そのデザインについては「レトロ」、つまり917をイメージしたものになるかもしれないと言われたことも。

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ただしこれも「一つの案」であると思われ、それが採用されることになったときのためにパテントを出願しておいた、ということなのかもしれませんね。

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VIA:CAR AND DRIVER

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