中国製品というと品質が低いという印象ですが、それはおそらく世界で共通。
ただし、現在中国の新興EVメーカーが「高価格帯の」車をもって米国市場に新規参入相次ぐことに。
現時点で「現実的」なのはボルボの親会社、Geelyの新ブランド「Lynk&Co.」。
これは母体がそれなりの規模と実績を誇るということからも、まず発売は間違いないと考えられますね。
次いでルシード・モータース「Air」。
アメリカ資本と言われていたものの、最近では「中国資本」と報じられており、中国からの資金的バックアップを得ているのかもしれません。
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そのほかは資金的にちょっと問題がありそうなファラデー・フューチャー(それでも最近プロトタイプが目撃されており、発売に向けて動いている模様)、ニュルブルクリンクを日産R35GT-Rよりも速く周回する電動ハイパーカー「EP9」を発表したNIO、中国資本となったフィスカー改カルマ、ジウジアーロデザインにて1305馬力のハイパーEVを発売したテックルールズなど。
いずれも1000万円前後の車で、中には「億」を超える車もあり、これまでの中国車の「安い」というイメージを根底から覆すものも出てきているのが衝撃的。
中国本土に会社を設立しようとすると現地企業と「合弁」で法人を設立する必要があり、ということはアメリカやドイツ、日本の自動車会社が中国現地生産を行う際には中国企業に「技術が流出する」ことを意味します。
これによって、先進国の自動車メーカーが「何十年もかけて」行ってきたことを中国企業は短期間でトランスファーできることになるわけで、さらに莫大な資金にモノを言わせて有名デザイナーを雇ったりするのも一つの特徴。
すでにこの時点で韓国の自動車メーカーは中国の自動車メーカーに対して競争力を失いつつあると考えられますが(低価格車で、外観では有名デザイナーを起用というのが今までの韓国車のスタイルだった)、珠玉混合ながらも力をつけた中国自動車メーカーが世界的に存在力を発揮する日が来るかもしれない、と考えたりします。
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