| プーチン大統領が自らステアリングホイールを握り、専用車でサーキットを走る |
ロシア国営の「Central Scientific Research Automobile and Automotive Engine Institute」、要は自動車の研究機関のようなところが開発したプーチン大統領専用車が先日公開されていますが、続いて発表されたのがその民生用車。
これは「オーラス(Aurus)」ブランドで一般向けにも販売されると言われますが、今回プーチン大統領が自らそのAurus Senat(やや小型のモデル)を駆り、ソチにあるF1サーキットを走行する様子が動画にて公開に。
ロシアはこのクルマを世界各国へと輸出する計画を持っている
エジプト大統領ほかVIPがそばにいることからも、その性能を証明して各国へこのAurusを売り込むことが目的だと思われますが、ロシアはこのAurusブランドをもって高級車市場へ参入するということも表明済み。
おそらく対象国は中国など共産圏がメインになると思われ、その後は欧州全域、韓国、アフリカ、中東、南アメリカ、そしてアメリカへも販売を拡大する計画を持っているようですね。
なおこのAurus Senatは「小型」といえどもロールスロイス・ファントム並みのサイズを誇り、エンジンは4.4リッターV8ツインターボで、出力は598馬力。
トランスミッションは9速、駆動方式は4WDだと言われています。
プーチン大統領専用車はこのSenatではなくロングホイールベース、そしてポルシェ製のV12ツインターボエンジンを搭載すると言われるものの、現時点ではそれら情報に裏付けはなく、なんとも言い難いのが事実。
そしてロシアが独力でこのクルマを開発したとも考え難く、既存の(おそらく欧州の)自動車メーカーがこの開発に力を貸した可能性もありそうです。
プーチン大統領はどんな人物?
なおプーチン大統領はKGB(ソ連国家保安委員会)出身。
子供の頃からKGB入りを目指していたといい、どうすればKGBに入れるかを(KGBに)問い合わせたところ、「力をつけ、ただ待て」と言われたために学問と武道とを身につけ(柔道は8段)、その後見事にKGB入りを果たしています(KGBはスカウトでしか入れない)。
とにかく冷静かつ有能というイメージが強く、ドイツ語と英語を操り(しかしあえて会談の際には通訳を介することが多い。客観的に語る相手を挟むことで相手を牽制するため?)、会合には意図的に遅刻したり、犬嫌いのメルケル首相との会談には大型犬を連れてゆくなど、とにかく相手のことをしっかり研究し、常に上位に立とうとする人物でもありますね。
比較的クルマ好きなのかF1マシンを運転して見せたり、そのほか戦闘機を操縦したり、はたまた上手にピアノを弾いたりという芸当も見せ、「その奥が計り知れない」ことでも知られています。
なお、大の動物好きとしても有名で、秋田県から秋田犬が贈られ、そのお礼にプーチン大統領が秋田県に対してシベリア猫を贈ったことも(ミール君と名付けられ、秋田県庁のサイトには専用ページもある)。