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フェラーリは「ブランドの強さ」では1位なるも「ブランド価値」ではユニクロより低い206位。ユニクロはエルメスよりも上、最も優れた日本人経営者は豊田章男

投稿日:2020/01/26 更新日:

| 見方によってランキングの算出方法は大きく変わるようだ |

Brand Financeが発表したところによると、「世界中の数あるブランドのうち、フェラーリがもっとも強力」。
同様の統計は多くの調査会社が様々な角度から発表していて、中には「企業価値」「ブランド価値」といった観点を持つものも。
そして「企業価値」だとやはりメルセデス・ベンツやトヨタやフォルクスワーゲンが上位ということになるのですが、今回の「ブランドの”強さ”(価値ではない)」では二年連続でフェラーリが一位を獲得しています。
いったいなぜフェラーリが世界トップクラスの販売力を誇るトヨタやフォルクスワーゲンでも、高級車の代名詞であるメルセデス・ベンツでもなく「ブランドの強さナンバーワン」を獲得できたのかを見てみましょう。

全世界のブランド/企業中、フェラーリは「最も強力なブランド」No.1に。「最も優れた経営者」第二位は豊田章男社長!

世界で最も強力なブランド「TOP10」はこういったメンバー

そして今回発表された、「世界で最も強力なブランド」トップ10はこういったメンバー。
満点は「100」なのでフェラーリはかなり高い得点ではあるものの昨年比マイナス0.7にとどまり、逆に二位のディズニーは6.7アップなので来年はディズニーに抜かれる可能性。

1.フェラーリ・・・94.1
2.ディズニー・・・93.9
3.We Chat(ウィーチャット)・・・92.9
4.СберБанк・・・91.6
5.Deloitte(デロイト)・・・91.4
6.コカ・コーラ・・・91.9
7.ロレックス・・・89.8
8.PWC・・・89.8
9.Paypal・・・89.7

そしてこのブランドの強さについては、上述の通り企業やブランド価値ではなく、つまり「従業員の数」や「売上高」とは異なる基準で判断していて、内容を見る限りでは「将来性」つまり投資価値だと置き換えても良いかと思います。

フェラーリの何が評価されたのか

フェラーリについてはスーパーカーセグメントにおける圧倒的な知名度や突出したドライバビリティが高く評価され、将来に向けた投資がなされていること、そして「SF90ストラダーレ」「812GTS」「F8トリブート」「F8スパイダー」「ローマ」といったニューモデルを積極的に投入されていることが高得点につながっている模様。
加えてクルマ以外の収益が多いこと、つまりフェラーリストア等で得る利益、そのほかフェラーリのブランドを使用したライセンス商品やフェラーリ・ワールド等のテーマーパーク運営(運営そのものは第三者)による利益などが高いことについても言及しています。

これはフェラーリのブランド力が高いからこそできるブランド運営であり、たとえば売上台数世界一のフォルクスワーゲンが「フォルクスワーゲンランド」を作ったとしても成功しないだろうと思われることからも「売上=ブランド力」ではないということがわかります。

そしてそうやってフェラーリと名のつく製品が世の中に多く出回ることで知名度を向上させ、それによってさらにブランド認知度、ひいてはブランド価値が向上するわけですね。

加えてブランドファイナンスでは「ジョルジオ・アルマーニとの提携」など新しい動きについても高く評価していて、「自動車メーカー」としてのフェラーリや、そのクルマが優れているという観点のみで見ているわけではない、とうこともわかります。

むしろ「自動車メーカーとしてのフェラーリ」以外の部分を見ていると言ってよく、「伝統を守る」ことよりも「変わってゆく」「時代に対応する」「将来に備える」ことが今回のランキングに大きく影響していると考えて良さそう。

「ブランド価値」だとこういった評価

なお、「ブランドの強さ」とは別に「ブランド価値」という観点(同じくブランドファイナンス発表による)だと、上記に加えて業績も加味されるようで、1位はアマゾン、ついでグーグル、アップル、マイクロソフトといったおなじみのメンバーが上位に揃います。

自動車業界だと上から順番にメルセデス・ベンツ、トヨタ(日本企業ではもっとも順位が高い。世界では15位)、フォルクスワーゲン、BMW、ポルシェ、ホンダ、ヒュンダイ、タタ、フォード、日産、アウディ、ボルボ、テスラ、ルノー、レクサス、フェラーリ(ブランド価値では206位)、スバル、ランドローバー、スズキ、ベントレー、ビュイック。
ランボルギーニは残念ながら(ベスト500では)圏外ですが、来年のランキング上昇には期待したいところですね。

ちなみにユニクロ(143位)はなんとエルメス(154位)、カルティエ(447位)よりも上というのがちょっと驚きです。

そのほかの統計結果はこうなっている

そのほか、今回の統計にて興味を惹かれた部分について触れておくと、「業種」においてもっとも高いブランド価値を持つのは「テクノロジー」、ついで「銀行」「小売」「通信」「自動車」「メディア」「オイル&ガス」「保険」。

そして国別だとトップはアメリカ、そして中国、三番目に日本。
その後はドイツ、フランス、イギリスと続くものの、その次は「韓国」。

ブランド価値を昨年比でもっとも向上させたのはテスラ(64.9%)、ついでインスタグラム、三番目はなぜか三菱。
逆に価値を失ったのはボーイング、ダウ、アマゾンの順です。

豊田章男社長は「世界で最も優れた日本人経営者」

そして優れた経営者ランキングでは1位がロッキードのマリリン・ヒューストン、2位はLVMH(ルイ・ヴィトン)のベルナール・アルノー、3位がDELLのマイケル・S・デル、4位がテンセントの馬化騰、5位はアップルのティム・クック、6位はヒルトングループのクリストファー・J・ネセッタ、7位はネットフリックスのリード・ヘイスティングス、8位はマイクロソフトのサティア・ナデラ、9位はマリオットのアーン・M・ソレンソン、10位にトヨタの豊田章男。

なお、豊田章男社長は昨年2位だったので大きく順位を下げたということになりますが、来年の挽回に期待したいところですね。

VIA: Brand Finance

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