円安になって腕時計の相場が上がってしまい、結局何も買えずにいるのですが、以前からぼくが目をつけているのがカルティエ・パシャのゴールドモデル。
カルティエ・パシャはもともとモロッコの王侯貴族のために作られたもので、それが好評だったので一般にも販売された、というシリーズです。
もともとスーパーリッチのために作られたということもあって豪華の一言につき、発売もまずは高価格帯から、そして普及価格帯の「パシャC(基本的には同じデザインだが、プッシュボタン/クラウンのサファイア、ベルトの仕上げなど細部が異なる)」が発売される、という流れになっています。
ぼくは35ミリの「パシャCメリディアン(GMT)」を持っていますが、これがなかなか使い勝手の良い時計で、小ぶりということもあって冬場など上着を着る場面やシャツを着る場面で重宝します(袖口がゴワつかない)。
※先ごろまでは大きく、厚い腕時計が流行っていたものの、日本人の体型だと35-38ミリくらいが一番フィットするのでは、と思う
かつ、ぼくはカルティエというブランドについて思い入れがあり(ジャン・コクトーとトリニティリングとか、ルイ・サントス・デュモンと腕時計のサントスなど)、カルティエ製品もなんだかんだで他ブランドよりも多く保有しているような気もします。
また、メゾンとしても現在カルティエは優れており、かつては「アッセンブラー」であり、ひとつの腕時計を作るにも多くの動線を経ていたにも関わらず、現在では「マニファクチャラー」として自社でパーツを作り、より短い動線で製品をリリースできるようになるなど、工業製品としての品質も向上させています。
カルティエのメンズ用腕時計としては、廃盤含めてロードスター、サントス、カリブル・ドゥ・カルティエ、パンテール、バロン・ブルー、クーガーなどありますが、やはりぼくとして気になるのはパシャ。
その優雅かつ斬新なデザインがぼくを魅了するわけですが、現在パシャのゴールドモデルの価格は非常に下がっており、比較的多くのモデルが流通しています。
ジェラルド・ジェンタがデザインした腕時計に共通する、「美しさ、優雅さとダイナミックさ、斬新さ」を持っており、どのようなシーンでも着けることができる、とぼくは考えています。
もともとゴールドの使用を前提にデザインされているということもあり、そしてステンレス・スティールのモデルを保有しているということを考えると、ここは「ゴールド一択」。
このゴールドモデルを購入し、ベルトをオーダー(2-3万円くらい)にてホワイトレザーにすれば、「エレガントで品の良い」腕時計の出来上がりなのではないか、と思うのですね。
なお、カルティエの腕時計は値引率が高く、それがそのまま中古価格の下落に繋がっていますので、ぼくの中ではカルティエは「新品で購入するべきではない」腕時計ブランドのひとつです。
円高の時に並行輸入の新品を購入するか、でなければ中古で購入しないと、売るときに相当額の損失が出る可能性が高い(基本的にカルティエの腕時計は価格が上がることはないと考えたほうが良い。ブルガリ同様にジュエラー系腕時計は基本的に果てしなく下がる)ですね。