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一周回って戻ってきた。やはりこれか?ロレックス・デイトナ(Ref.116518)

2015/06/25

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色々と腕時計の購入を考えてきたのですが、もともとは「ゴールドのロレックス・デイトナがほしい」と考えたことが発端です。

ロレックス・デイトナといえばキング・オブ・クロノグラフ、そしてキング・オブ・ロレックス。
市場ではステンレスモデルのデイトナが人気で、一時期ほどではないですがプレミアムが乗った価格で販売されています。

しかしながら現行デイトナは2000年からデザインが変わらず(モデルチェンジ前もほぼ同じデザインだったので、もっと長い期間同じような外観のまま、とも言える)、その間に優れたデザインのクロノグラフが多数登場したので、ステンレスモデルのデイトナはちょっとデザイン的にシンプルすぎるようには思えます。
加えて、サイズとしても40-45ミリサイズのケースが多くなってきた今(また小ぶりなケースに回帰しつつありますが)、かなり小さく見えてしまうという現実も。

他の時計と並べた時、ロレックス・デイトナの仕上がりこそは白眉と言えますが、いささか現代の時計としてはインパクトに欠けるのですね。

デイトナは時計としてはあまりに美しいデザインなのですが、パネライに端を発する「見た目」という現代の時計に求められる要素に乏しい、それがデイトナの宿命とも言えます。
ですが、時代や流行に日和らないのもロレックスの良い所で、仮にデイトナが45ミリくらいになってブラックのPVD加工やカクカクしたリューズガード、ラバー製のブレスレットを装備したりすると、これまた一気に輝きを失うものだとも同時に考えています(そんなことは他の時計ブランドがやればいいこと)。

なお、あまり人気は無いものの宝飾ロレックス(とくにレパード。デイトナの宝飾版)の出来が秀逸で、あれだけの数の自然石を同じ色味で揃え、同じ加工にして敷き詰めることができるのはロレックスだけと言われますが、とにかく加工技術や素材(ステンレスにしろ宝石にしろ)にこだわりがあるのもロレックスの特徴。

最良の素材を最良の技術で加工するため、そこに「虚飾」はいらない、とロレックスは考えているのかしれませんね。

話をロレックス・デイトナに戻しますが、デイトナそのものがあまりに有名になってしまったので、世間には「とりあえずデイトナを選べば間違いない」といった風潮もあります。
服だとモンクレールがそうだと思いますが、とりあえずお金持ちの人が選ぶブランド/製品といった印象があり、デイトナは逆に「こだわりのある好き者」が選ぶ時計というよりはステータスシンボルのような捉えられ方をしている一面もあり、そこはちょっと残念ですね。

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そんなわけで(シンプル過ぎる、お金だけを持っていてモノにはこだわりがないが見栄をはりたい人が着けるネガティブイメージがあるため)ぼくはステンレススティールのデイトナだけは絶対に選ぶまいと考えており、かつ今持っている時計のほとんどはステンレス製であることを鑑みると重複しないよう、「ここは一発ゴールドのロレックス・デイトナしかないのでは」という結論に至ったのですね。
※デイトナが欲しくても買えなかった頃、せめてよく似ているものをと「チュードル・クロノタイム(ステンレス)」を20年前に購入しており今も使用している、というのもある。時計をあまり知らない人から見るとチュードル・クロノタイムとロレックス・デイトナは同じに見えるので

かつ、ぼくはいつもラフな格好をしているのですが、そんなときに安っぽい時計をしているとナメられるのでは、と考えたりもするのです(もういい年なので、それなりのものを身につけていないと、というのも考えるようになってきた)。

もうひとつ、ランボルギーニを所有して以来、ゴールドのアクセサリーに興味が出てきた、というのもありますね。

なお、金を使用する量が多いので高過ぎるという理由(こちらがメインですが)と、ぼくは金属製ブレスレットが好きではないという理由にて、ゴールドデイトナのみに存在する「レザーブレスレット」仕様をメインに探すことに(ブレスレット分だけ金が少ないので安い)。

しかしながら折悪しく円安で価格が上昇しており、つられてロレックス・デイトナの中古相場も上昇。
考えている間にあれよあれよとデイトナの価格が40万円ほど上がり、もとの価格を知っているだけに「これはちょっとなあ」ということで、「そのお金があればほかに何か買ったほうがいいんじゃないか」と考えたわけです。

そんな経緯もあり、パネライ、IWC、ベル&ロス、カルティエ、ブルガリ等考えたのですが、やはり色々と見ているとロレックスの加工品質の高さ、デイトナの資産価値としての高さがずば抜けている、と改めて認識せざるを得ません。

なお、金無垢(ここではイエローゴールドに絞って考える)デイトナとしては現在、一般的に入手できるもので2タイプあります。
ひとつはRef.16518。これは1991~2000年あたりにかけて製造されたもので、ムーヴメントにエル・プリメロを搭載。ただし自社の仕様に合うように改造を施しています(Cal.4030)。
御存知の通りエル・プリメロはゼニスの開発した素晴らしいムーブメントですが、ゼニスはルイ・ヴィトングループに吸収され、他社への供給を行わないことに(2000年問題)。

そこでロレックスは自社でムーヴメントを開発する必要に追われて設計・製造したのがCal.4130。
これを搭載したのがRef.116518ですね。
パワーリザーブが大きく向上している(30%ほど)のが特徴ですが、これはオーデマ・ピゲ、パネライ含めて最近の傾向でもありますね。
そう考えると、エル・プリメロやETAムーヴメントの供給ストップは機械式腕時計において、ある意味ひとつの進歩をもたらしたのかもしれません。
下の画像が16518ですが、正直116518と見た目はほぼ同じですね、

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それはさておき、16518だと10~25年前のものという不安があり、116518だと最新ではあるものの価格が高い、という問題が。
およそ両者の開きは40万円ほどで、これはステンレススティール製モデルの「16520と116520」よりも大きな差異です。
単価が高いぶん、必然的にそのパーセンテージだけ差が広がっている、という感じですね。

16518と116518では、正直パっと見はそう変わらないのですが、細かいところの加工品質が違います。
ラグやベゼル、風防に透かしが入ったり、インナーベゼルにROLEX文字が刻印されたり(ルーレット)、さらに小さところだと文字盤上のインデックス、ハンズ(針)の加工品質も116518のほうが上ですね。

価格はちょっと高いですが、長期間保有すること(ぼくは購入した腕時計は比較的長い期間保有する傾向にある。車と違って)、それでもリセールバリューを考えると、購入時は高くても新しい116518のほうが良いか、とは考えます。

ただ価格が高いので「どうやって買うか」は大きな問題ですね。

なお、金無垢ゴールドのロレックス・デイトナについて、正確には「3色」あります。
まずはホワイトゴールド+ホワイトゴールドブレスの「116509(レザーベルト版は"116519")」。
これはダイアルを除けば見た目がステンレスモデルと変わらず、しかし価格は3倍ほどするので、これを持っている人は本物のお金持ちであることはまちがいなく、ぼくは無条件で尊敬します(ぼくだったらステンレスモデル、もしくあ同じ金額であればイエローゴールドを購入してしまう)。

そしてピンクゴールド+ピンクゴールドブレス(プラチナが入っている最新モデル)のデイトナ、「116515(レザーベルト版は"116505")」。

イエローゴールドのデイトナは(レザーブレス採用の)116518、そしてゴールドブレスの116528がありますね。

価格でいうとイエローゴールド→ホワイトゴールド→ピンクゴールド、の順で高くなり、当然ですがゴールドブレスレットのほうがレザーブレスレットよりも(70−80万円くらい)高価。

つまりはぼくの狙うロレックス・デイトナはゴールドの中では「最安」なのですが、それでも非常に高価で、購入には相当な勇気を要するわけですね(現在は金利が安いので、長期ローンで月々の負担を抑えて購入することはできる)。

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  • この記事を書いた人

JUN(intensive911)

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