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カリブル・ドゥ・カルティエはいかが?カルティエ初のメンズ専用コレクション

投稿日:2015/10/05 更新日:

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微妙に気になる、カリブル ドゥ カルティエ。
2010年に発表されたシリーズで、メンズとレディースとでコレクションを共有することが常であるカルティエにとって初のメンズ専用コレクションです。

ぼくはカルティエというブランドに非常に高い信頼をおいており、その技術や仕上げについては同じイタリアのジュエラー出身であるブルガリに比べ、大きく差があると考えています。

針やインデックス、ベゼルの仕上げが非常に優れ、針の酸化を防ぐために「焼き」を入れたカルティエ独特の青い針は有名で、繊細なデザインとともにカルティエ・ウォッチのひとつの特徴に。
竜頭に入るサファイアの取り付けも見事で、金属部分との段差もほぼ感じさせない「ツライチ」な仕上がりとするなど、職人のこだわりも感じられますね。

カルティエは「はじめて腕時計を作ったブランド」としても知られますが、最近まではマニファクチャーというよりは、部品を購入してきて組み立てるアッセンブラーとして活動していた期間が長く、しかし最近では腕時計に関わるほぼすべてを自社製に切り替え、完全マニファクチャラー化を果たしています。
名称の「カリブル」は「キャリバー」のフランス語読みで、その名称が示す通り、キャリバーも自社製、ということを強くアピールしていると考えられます。

自社ですべてを手がけるようになったことで製造と設計(デザイン)が一体化され、より優れたデザインの時計を生み出すことができるようになり、バロン・ブルーなどの素晴らしいシリーズを持つに至っています(残念ながらバロン・ブルーはぼくに似合いそうにない)。

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そんなカルティエですが、メンズ専用だけあってカリブル ドゥ カルティエは抜群の存在感。
ケース直径は42ミリと堂々たるもので、厚みがあり、ベゼルが薄いので文字盤直径が大きく、42ミリというサイズよりずっと大きい腕時計であるように見えます。

キャリバーはcal.1904と呼ばれますが、これは連番ではなく、カルティエが最初のメンズウォッチ「サントス」を発表した年と捉えるのが自然で、それだけメンズウォチに誇りをもっていると解釈することもできますね。

ステンレス、コンビ、ゴールドのラインアップですが、カルティエにしては珍しいブラシ仕上げのゴールドを使用しており(カルティエは宝飾ブランドがルーツなので、ポリッシュ仕上げが常)、艶を抑えたフィニッシュが非常に上品。
コンビモデルにおいてはブラックやホワイト文字盤の他、独特なブラウン文字盤があり、これは独特の存在感を持っていると言えるでしょう。
ストラップはメタル、レザーの両方がラインアップされます。

メタルブレスは2011年に追加されたものですが、ズドンと重い腕時計本体に負けず、かなりの質量を誇ります。
それなのに腕に吸い付くように感じられ、非常に軽く思えるのはカルティエならでは。
カルティエのメンズウォッチは大きく重いものが多いですが、装着した感じはどれも軽く感じるのが不思議です(これはロレックスも同じ。バランスが良いのだと思う)。

カルティエのメタルブレスはコマが削りだしにて作られ、太いビスで固定されることも特徴で、そのためメタルブレスにありがちな「使用しているうちに伸びる」現象もほぼ皆無。
これもぼくがカルティエを信頼する理由です。

文字盤のデザインもカルティエらしく優雅なもので、ギョウシェも美しく、細かく刻まれたインデックスなど、これだけの精緻さを出せるメゾンはそうそう無い、とぼくは考えています。
ロレックスも比類無い精緻さを誇りますが、ロレックスのそれは工業製品的な精密さを感じさせ、カルティエの場合は手工業的な優美さを感じさせる、といったところ。

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なおダイバーズも最近追加されており、スタンダードモデルにはないラバーブレスレットが特徴。
ダイバーズウォチらしい大きなベゼルが特徴ですが、近年さまざまなブランドが発表してきたダイバーズウォッチの中ではもっとも優れたデザインでは無いかとぼくは考えます。

2015年からはADLCコーティングが施されたブラックモデルも追加され、これのゴールドとのコンビモデルのインパクトがハンパないですね。

カリブル ドゥ カルティエを購入するのであれば、第一希望は「ダイバーズでADLCコーティング×ピンクゴールド」ついで「ダイバーズのステンレスモデル」、「スタンダードのコンビモデル(黒文字盤)」、「スタンダードのステンレスモデル(黒文字盤)」。
いずれも新品で購入すると売却時に痛い思いをするので、中古の出物が出て来れば、という感じです。

ぼくはバックスケルトンの腕時計にはあまり縁がなく(スポーツウォッチを好んで購入することも関係していると思われる)、しかしカリブル ドゥ カルティエはケースバックがスケルトンなので、その精緻な加工とともに満足感を与えてくれそうです。

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なおカルティエは並行輸入を厳しく取り締まっているのか、正規販売店以外では入手が難しくなってきており、一昔前の「定価よりはかなり安く買えた」状況は無くなっています。
これはほかのブランドにも言えることで、価格の安定化に貢献(購入する側からすると残念ですが)。
これに起因して中古価格も高止まりしており、最近のカルティエのコレクションはどれも中古価格が高いようですね。

ぼくが保有したことがある、また保有しているカルティエの腕時計はパシャ、パンテール、サントスですが、スーツを着る時はほぼ必ずパシャを選択しています。

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  • この記事を書いた人

JUN

興味の範囲が広く、猫、小説、映画、音楽、腕時計、クルマなど。 酒、タバコ、ギャンブルは一切しません(ある意味では自分の人生そのものがギャンブル)。 いま欲しいクルマはアルピーヌA110。

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