「一本あればいい」と思う腕時計ブランドと「何本でも欲しい」と思わせる腕時計ブランドがあります。
それは価格や知名度とは関係なく、そして何がそう思わせるのかは不明。
以前に「車、腕時計、靴や服など。使って/身につけて楽しいと感じる要素は何かを考える」というタイトルでモノが持つ魅力についてアップしましたが、「なぜ楽しいと思うのか」に似ているのかもですね。
ぼくにとって「何本でも欲しい」と思わせる腕時計の筆頭はベル&ロス。
ベル&ロスは腕時計メーカーというよりも「デザイナーズブランド」に近く、実際のところ腕時計としての性能は極めて普通。
ただしデザインに排他性があり、単純ながらも身につけていて楽しいと思わせる腕時計の代表格ですね。
BR-01/BR-02/BR-03などの種類がありますが、それぞれ1本は持っていてもよく、特にBR-01はたくさん種類があるので、複数欲しくなるところです。
その他「複数欲しくなる」ブランドとしてはロレックス。
ケース形状やサイズが限られており、デザイン性が高いわけではないのですが、完成された美しさ、ロレックスにしか実現できない加工品質というものがあり、それらは身につけていて満足感を感じさせるものでもありますね。
また腕時計としてのバランスが良く、比較的重量があるにもかかわらず腕にフィットするという心地よさもあります。
同様にオーデマ・ピゲも非常に品質が高く、一見単純なようでいて凝ったデザインと加工を持っているところが満足度高し。
何度見ても感心するほどの美しさを持っていますね。
ぼくはロイヤルオーク・オフショアクロノが大好きですが、できればカーボンケースやゴールドケースなど素材違いで揃えたいものです。
カルティエもジュエラーならでは美しさを持つ腕時計であり、特にポリッシュ部の歪みの少なさは特筆もの(針の美しさも大きな魅力)。
ロレックスやオーデマピゲには劣るものの、高い加工技術を感じさせてくれますね。
そしてロレックス同様に、腕にはめた時にピッタリフィットするところも実際に使って心地よさを感じさせるポイントです。
反対に、「一本あれば十分」なブランドの腕時計筆頭はシャネル。
シャネルのメンズウォッチはもともとデザインの幅が少ないということもありますが、J12のベーシックモデルを持っておけば十分じゃないかとは思います。
ただ満足度が低いというわけではなく、ぼくは非常に気に入っており、かなり使用頻度の高い一本になっています。
同じく「そのブランドでは一本だけあれば十分」なのはルイ・ヴィトン。
これもメンズでは「タンブール」のみの展開となり、様々なデザインやダイバーズウォッチもあるものの、基本的には同じようなもの。
よってこれも一本あれば「他はもういいや」と思ったりします。
こうやってみるとデザインのバリエーションの多寡で「さらに欲しい」と感じたりするのかとも思いますが、ベル&ロスやオーデマピゲ、ロレックスだと似たようなデザインでも複数欲しくなるので、デザインの種類が多い少ないは関係ないのでしょうね。