昨年セイコー・アストロンが新しく限定モデルとして発表した「ダイヤ入り」モデル、SBSB083ですが、これはほぼ即日完売していた模様(希望小売価格は432,000円、1500本限定)。
アストロンはこれまでもダイヤ入りモデルを過去に二回限定販売しており、今回は「第三弾」ということになりますね。
なおダイヤ径は2ミリとかなり大きめで、これは第一弾、第二弾限定モデルと同じ仕様。
ブラック&ゴールドの外観にパールっぽいベルトが今回の限定モデルの特徴です。
アストロンは非常に先進的な機能を持っていて、ぼくにとっても魅力を感じさせる腕時計ではありますが、なぜか「購買に至らない」のも事実。
セイコーは腕時計マニュファクチャラーとしては非常に高い技術を持っており、その内製率が高いことも特徴で、その優れた技術は認めるものの、肝心な部分でいまひとつ質感を損ねる、とも考えています。
ぼくが考えるのはまず「インデックス」。
アストロンに関して言うとインデックスの質感があまり高くなく、あまり面が出ていない、と感じます(他の部分の仕上げが優れるだけに)。
今回の限定モデルについて言えば、ダイヤモンドを支える爪の形もイマイチ。
もうひとつはブレスレットの「バックル」で、これがなんとも安っぽい、と思うのですね(レザーではなくセラミックやチタンなどの場合)。
現代の腕時計であれば、ロレックスのように不変のデザインを売り物とするのでもない限り、この「いかにも」というバックルはいただけない、と考えています。
半ばドレスウオッチのような性格も持つ腕時計なので、やはりここはバックルを「ヒドゥン」として目立たないようにすべきでは、というところですね。
ただ、こういった部分が目につくのも「他の部分が良くできているから」とも思われ、GPSソーラーという「世界中どこに行っても動力源の心配はなく時間がぴったり合う」のは大変な魅力。
実際のところいい腕時計であることは間違いないと思われ、そのため上述のように「即完売」を繰り返すのでしょうね。
よく売れるのか、もしくはセイコーの営業力が強いのかは不明ですが、輸入高級腕時計を扱うショップでの販売も増えており、露出や知名度も大きく向上。
よって購入後にもし「売却」することになっても、比較的売りやすいのでは、とも考えられます。
そういった理由もあり、なんだかんだ言いながらいつかはきっと購入するだろうなあと考えられる腕時計でもあります。
なおアストロンは「GPS」というところから「世界」をイメージした広告展開を行っており、現在は大谷翔平選手、その前はダルビッシュ有選手、と世界で活躍する、もしくは世界クラスのアスリートをプロモーションに起用していますね。