| ランボルギーニは売上高も大きかった |
ランボルギーニは2017年に過去最高となる3,815台を販売したと報じられていますが、売上高においても過去最高になった、とのこと。
ランボルギーニとしてははじめて「10億ユーロ(1315億円)」の大台に利益が乗ったとしています。
同社はここ最近工場拡大などの設備投資、従業員の雇用拡大(1,415人から1,600人へ)など「出てゆくお金」も多かったと思われるものの、そのぶんを最高の売上も残すことができた、ということですね。
10億ユーロ(1315億円)を販売台数の3815台で割ると、34,496,327円という数字となりますが、つまりランボルギーニの1台あたり平均販売価格は3449万円ということに。
ただしこれはディーラーの販売金額ではなくランボルギーニが出荷した額なので、ユーザーが購入した金額はもっと高いということになります。
加えてここで考慮しなくてはいけないのは、ランボルギーニの売上高には車以外のものもあって、ランボルギーニ・ストアでの販売やライセンス収入、もしかすると株式を保有しているイタルデザインの売上がカウントされている場合も。
気になるのは「一台当たりの利益」ですが、これは追って公開されるであろう税引後利益を販売台数で割れば「おおよそ」を知ることができますが、やはり様々な要素を加味する必要もあります(とくに昨年は設備投資が大きい)。
今年はウルスもここに貢献
なお、昨年は「アヴェンタドール」と「ウラカン」の2モデルのみの構成であったものの、今年からはここに「ウルス」が加わることに(ウルスの平均購入金額は2400万円くらいと報じられている)。
ただしまだまだ生産が本格化するわけではなくその貢献度は高くないかもしれませんが、今後の伸びが大きく期待できることは間違いなさそう。
ちなみに2017年においてアヴェンタドールは6%成長して1,173台、ウラカンは12%成長して2,642台を販売したと報じられていますが、反面ウラカンの兄弟車でもあるアウディR8のセールスは減少を続け、アメリカ市場に限ると「前年比で半分くらい」に。
多くの車は発売されて時間が経過するとともに販売台数が減るのが常で、しかしランボルギーニやフェラーリは逆に「増えてゆく」のが面白いところ。
日本車の多くも発売後から徐々に台数を減らす傾向にあり、しかしこの例外がトヨタ・ランドクルーザー、トヨタ・ハリアー、ホンダN-BOX。
メーカーや車種によっても様々ではあるものの、「時間とともに魅力を増す車もある」ということですね。
ランボルギーニに話を戻すと、国別に販売を見た場合ではアメリカが1,095台、日本が411台、イギリスが353台、ドイツ303台、中国265台、カナダ211台となっており、アメリカが圧倒的な台数を記録していることもわかります。
ランボルギーニの公開する画像には一定の法則がある
なお、ここで気付いたのは、ランボルギーニが公開する工場内での画像には一定の法則がある、ということ。
それは「一点透視図法」を採用しているということで、要は画像の中央の一点から手前に広がるような構図を採用している、ということ(レオナルド・ダ・ヴィンチの絵にも見られるので、イタリア人はこれが好きなのかも)。※スタンリー・キューブリック監督が好んで用いたことでも知られる
こちらはつい先日公開された、ウラカン1万台達成のときのオフィシャルフォト。
こちらは2017年に過去最高台数をデリバリーしたと報じられた時の画像。
これはウラカンが8000台の生産を記録した時。
一点透視図法がどんなものかについては、こちらの動画「Kubrick // One-Point Perspective」を見るとわかりやすいかもしれません。
あわせて読みたい、ランボルギーニ関連投稿
ランボルギーニの販売がさらに伸びる。ウラカン/アヴェンタドールとも先代比で倍以上のペース
ランボルギーニが5年連続でイタリアでもっともホワイトな企業に選出。一方フェラーリは?