| モンテカルロらしさをしっかり残し、SUVへと大胆に変身 |
マスタング・マッハEなどクロスオーバー化で成功したスポーツカーの例も
さて、先日「デルタの復活」を明言したランチアですが、今後はステランティスの庇護のもと、いくつかのニューモデルを登場させることになるものと思われます。
というのも、PSA(プジョー・シトロエン)とFCA(フィアット・クライスラー)とが合併してステランティスが誕生し、そしてステランティスは傘下にある14のブランドに対し、今後10年間の資金援助を行いつつその可能性を探るとコメントしたため。
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ランチアがついに「デルタ」の復活を115周年の折に明言!「誰もが待ち望むデルタの復活を行わないわけにはゆかない。エキサイティングなクルマで、EVとして蘇る」
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参考までにステランティス傘下にある14ブランドとは「ダッジ、ジープ、ラム、フィアット、アルファロメオ、フィアットプロフェッショナル、ランチア、マセラティ、プジョー、シトロエン、DS、オペル、ボグゾール(ボクスホール)」。
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ステランティスが「傘下のブランドにつき、ブランド確立のために10年の猶予と、必要な予算を与える」。これはもうランチア・ストラトス、デルタの復活を期待するしかない
| ステランティスは「太っ腹」ではあるが資金はちょっと心配だ | さて、PSA(プジョー・シトロエン)とFCA(フィアット・クライスラー)とが合併してステランティスが誕生していますが、ステランティス下 ...
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おそらくは過去のモデルを「リバイバル」させる可能性が高い
そして今後発売されるモデルは「エレクトリック」になるかと思われますが、おそらくはまったくのブランニューモデルではなく「過去モデルのリバイバル」となる公算が大。
すでにルノーは「5(サンク)」をピュアエレクトリックカーとして蘇らせるとコメントしていますが、こういったビッグネームのリバイバルは「かつてのファン」を惹きつけることができるとともに、大きな話題を呼びやすいため。
だからこそランチアは「デルタの復活」を決めたのだと思われますが、そのほかランチアがニューモデルを発売するとなると「ベータ・モンテカルロ」なんじゃないかと(レンダリングアーティストのデビッド・オベンドール氏は)考えたようですね。
たしかにこれは納得でもあり、1975年〜1984年の間に発売されたミドシップスポーツほどリバイバルにふさわしいクルマは無いのかもしれません。
ただしそのスタイルは「ミドシップ」に
しかしながら現代に「ミドシップスポーツ」を蘇らせたとしても「あまり売れない」であろうことは予め予見でき、よってデビッド・オベンドール氏は大胆にもこのベータ・モンテカルロをSUVへとコンバートしています(現実的に考えると、これが”一番販売を稼げる”方法でもあり、上層部の承認を得やすい)。
もともとの美しいピニンファリーナのデザインによる車体をSUVにしてしまうのは批判を呼ぶかもしれませんが、「マスタング」「エクリプス」といったスポーツカーもSUVへと変身を遂げ、フェアレディZすらもSUVになるという話があったくらいなので、モンテカルロがSUVになったとしても不思議はないのかも。
公開されたレンダリングを見るに、車高が上げられ、5ドア化されており「完全にSUV」。
もちろんミドシップレイアウトを廃止しているものと思われ、モーターは前後アクスルのどちらか、もしくは両方に積まれているものと思われます。
ちなみにリアのドアノブが隠されているのは「イタリア的」な部分ですね(イタリアでは、所帯臭く見えることを嫌う傾向があるといい、そのためアルファロメオなどは後部ドアのドアハンドルをピラーに格納し、2ドアに見せるという傾向がある)。