| カスタム市場では人気があるものの、実際にこういったクルマは発売されない |
ヒュンダイが、アメリカはラスベガスにて開催されるSEMAショーにて、「ヴェロスター・グラップラー・コンセプト」を展示する、と発表(よって現在の画像はレンダリング)。
ちなみにSEMAはアフターマーケットパーツやカスタムカーのショーであり、本来はメーカーと距離のあるイベントではありますが、近年では「自動車メーカーとアフターパーツメーカーとの関係性」がその車両の人気を確保するのに重要な要素となり、よって各自動車メーカーもサードパーティーと手を組んで「自動車メーカー公認」カスタムカーを展示するケースが増加中。
なお、ショーの性格からして大量のパーツが展示されており、中国人がここへ視察に来たのち、光の速さでコピーを作って本家よりも先に売りさばくという状況がここ数年横行していると報じられ、よって「中国人は出禁」という風潮があるようですね。
アメリカ人はゾンビ好き
ちなみにヒュンダイは以前にもSEMA向けに「ゾンビハンター」仕様のカスタムカーを展示したことがあると記憶していますが、今回の「グラップラー」といい、こういったマッドマックス的なクルマが好きなのかも。
そしてヒュンダイがゾンビハンター風にこだわるのは、「アメリカ人がゾンビ好き」だからなのかもしれません。
下の画像は世界中で「ゾンビ」というキーワードが検索されている回数(トレンド)を視覚化したものですが、アメリカ西海岸におけるボリュームがかなり大きいことがわかります(オーストラリアや中国、インド、アフリカではゾンビの人気が無いようだ)。
とくにヒュンダイはこういった統計を重視していると思われ、自動車の評価機関が点数をつける項目を調べ上げているようで、販売を有利に進めるために評価を高め「点数の取れる」クルマを作っている、とぼくは考えています(点が取れるところだけに注力している)。
そうでないと、各種評価でヒュンダイが高い点数を取る理由の説明がつかず、逆に点数稼ぎに走ったとすれば、ヒュンダイの「品質評価が高いのに満足度が低い」という状況にも納得がゆくわけですね。
ただ、こういった事情を抜きにしても、今回の「ヴェロスター・グラップラー・コンセプト」がなかなかに魅力的なのは事実。
ぼくだけではなく多くの人がこういった「ワイルドな」クルマが好きだと思いますが、少量限定でもいいので、どこかの自動車メーカーが実際に発売してくれないだろうかと考えたりします(ぼくとしてはミニがこういったクルマを発売してくれると大変うれしい)。
ちなみにこちらは市販版のヴェロスター(ハイパフォーマンスバージョンの”N”)。