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BMW i3の航続距離とレンジエクステンダーの現実について

2015/10/17

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BMW i3はどの程度実用に足るのか?ということを検証してみます。
ぼくは日常的にBMW i3を使用していますが、それでも1日に乗っても距離60キロ程度。
これだと3日くらいはバッテリーのみで走行できます。

今回は中距離だとどうか?ということを検証してみたいと思いますが、自宅から関西国際空港までの距離。
おおよそその距離は片道80キロですね。

今回の気温は20.5度(けっこう重要。暑かったり寒かったりするとエアコンを強めで稼働させることになり、これが思いのほかバッテリーを食う)、全行程の85%くらいは高速道路です。
なお、この「高速道路」というのも大きな要素で、i3にかぎらず電気自動車は高速走行が苦手です。
速度が上がるとそのぶんバッテリーの消費が早くなり、高速道路だと回生ブレーキによる充電がほぼできないために「減る一方」になるのですね。

よって同じ距離でも「一般道」のようにストップ&ゴーがあり、走行速度が遅いほうが航続可能距離は伸びることになります(発進時にも電力を使用するので、停止しない範囲でのノロノロ運転が一番電費が良さそう)。

出発前。
走行可能距離はバッテリーのみ(右下)で125キロと表示されています(これは相当に余裕を持った表示で、ぼくの運転だと下道でこれの5割増くらいは余裕で走れる)。
レンジエクステンダーを作動させるとプラス260キロ(メーター左下)。

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走行94キロ時点のメーター。
バッテリー残量70%の時点でレンジエクステンダー作動済み。
レンジエクステンダーはバッテリー残量が5%以下になると強制的に起動されますが、バッテリー残量75%以下の状態で任意に作動させることもできます。

この時点で航続可能距離はバッテリー91キロ、レンジエクステンダーは63キロ。
自宅を出る前の表示はあわせて260キロで、その後94キロ走行していますが、まだ91+63=154キロ走れる、という意味です。
ちょうどモニタの表示通りの走行可能距離と実走距離、ということですね。
ただ、上述のように高速道路だと航続可能距離が短くなりがちで、それでも表示通りの距離は出せる、ということになります。

自宅へ帰着した際の表示。
上の画像からさらに79キロ走行しており、その上で走行可能距離は23+63=86キロ。
154キロ走行可能、と出ていたところを実走79キロ、残り86キロ、合計165キロ走行できるということになるわけです。

なおレンジエクステンダーを使用すると、バッテリー消費の激しい高速道路の走行とはいえども「バッテリー残量が減らない」ということになりますね。

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理論上では、このガソリンを追加してレンジエクステンダーで充電しながら走れば、充電無しでずっと走れるということになはなりそうです。
そこまでゆっくり走るのは精神衛生上良くないので試す気はありませんが、ぼくの走り方ではレンジエクステンダーを作動させてもゆっくりバッテリーは減ってゆく、という感じですね。
なおレンジエクステンダー用のガソリンタンクは7リットル。

結論としては、バッテリー満充電+レンジエクステンダー用のガソリン満タンの状態で170キロ走り、まだ165キロ走行ができる(合計で335キロ走れる)ということに。
かつ下道だともっと距離が伸び、高速道路でもガソリンさえ入れればずっと走れる、ということですね。

なお今回の走行速度はほぼ法定速度上限です。
重ねてになりますが、EVの場合は速度とエアコンの使用状況が大きく電費を左右することになり、運転次第で大きくそれが変わります。
ぼくはあくまでも気持ちよく快適に運転したいので、とくに電費を意識してゆっくり走ることも、エアコンを停止させることもなく、そのあたりはガソリン車と同じように乗っています。

関連投稿:前回使用から約2ヶ月経過。BMW i3のレンジエクステンダーがメンテナンス起動

ぼくのBMW i3にはレンジエクステンダー(ガソリンエンジンで発電してバッテリーへ充電する機能。これは直接の動力ではない)が装備されます。

遠出するときにはこれを使用することになりますが、通常はまず使用することはありません。
まさに保険のようなものですが、これを前回使用したのは約2ヶ月前。
これは一定期間使用しないとメンテナンスのために強制的に起動するのですが、先日はじめてこれがメンテナンスのために起動しました。

長期間使用しないと色々と問題が起きるためにこういったモードが用意されているわけですが、そう考えると時折強制的にレンジエクステンダーを作動(バッテリー残量75%以下になると起動できる)させたほうが良いのかもしれませんね。

レンジエクステンダーの搭載によって金額で50万円、重量にして150キロほど増加しますが(これはかなり電費に影響があるはず)、しばらく乗ってみた印象ではレンジエクステンダーは不要だったのではと思うことも。
ただし助成金を使うと割安でレンジエクステンダーを手にいれることができますし、販売比率で言うと80%がレンジエクステンダー付き車両とのことなので(日本の場合。欧州では逆の比率らしい)、売却時のことを考えるとやはりレンジエクステンダー付きの方が有利なのかもしれません。

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