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トヨタ・アルファードの見積もり取得。659万円、ローン金利は4.9%。トヨタでローンを組まずに安く買う方法を考えよう

2018/02/06

| けっこう高いアルファード |

さて、先日試乗したトヨタ・アルファードの見積もりを取得。
グレードは「ハイブリッド(エアロボディ) SR Cパッケージ」を選んでいます。
車両本体価格は5,674,320円、諸費用は48,660円、メーカーオプションは180,360円、ディーラーオプションは539,028円、6,589,784円となっています。

トヨタの車(というか国産車)はカーナビがオプションとなっており、C-HRもそうですが「シーケンシャルウインカー」など目玉装備がオプション扱いなので、どうしても総額がかなり高くなることに。

見積もりの内訳を見てみよう

トヨタ アルファード SR Cパッケージ

車両本体価格:5,674,320円
自動車税 41,200円
自動車取得税 0円
自動車重量税 0円
自賠責保険料 36,780円
OSS申請代行費用 27,432円
納車費用 10,584円
資金管理料 290円
ETC登録費用 2,700円
希望ナンバー代行費用 5,940円
新規検査手数料 3,240円
車庫証明手数料 2,700円
預かりリサイクル預託金 16,550円
ハッピーパスポート 46,000円
希望ナンバー法定費用 2,660円

メーカーオプション
3眼LEDヘッドランプ+シーケンシャルターンランプ 115,560円
デジタルインナーミラー 64,800円
フロアマット 97,632円
ETC車載器 25,814円
マルチビューバックガイドモニター 29,484円
TCナビ9インチ 269,469円
スーパーウインドウ撥水コート 30,240円
ガラスコーティング 86,400円

支払いプランはこんな感じ

なおざっと支払いプランを作ってもらったのですが、もちろん残価設定ローン。

6,589,784円のうち2,803,924円を頭金として支払い、残り3,589,784円(196,076円は値引き)が支払額に。
これに3年分の金利を付与し、さらにそこから3年後の残価2,893,900を引いた額を3年間毎月均等(ボーナスなし)で支払うと、月々の支払額は33,500円。

頭金280万程度があれば毎月33,500円でアルファードに乗れる、ということですね。

なお、残価率は3年で50%と平均的で、スバルやBMWと同じくらい。
ただし中古相場を見る限りもっと高くで売却できそうではあり、実質的にこの残価を割ることはなく、むしろ「もっと高く売れる」であろうと考えています。



トヨタの金利はかなり高い

ちなみに金利は「4.9%」で、これはかなり高い金額。
たとえば(条件によって差異があるので確定ではないものの)JAバンクだと1.5%〜、住信SBIだと1.525%〜、損保ジャパンで1.9%くらい。
そのほか地銀や信用金庫でも1.7%くらいの金利を提示しているところも多く、かつ残価設定ローンを受け付けているところも。

たとえば「1.5%」と「4.9%」との差ですが、これがけっこうバカにならない金額となり、実証するためにちょっと簡単に算出してみましょう。
仮に350万円借りて3年でこれを返すとなると、金利を含めた場合、(均等払いの計算だと)返し終わった時の合計金額は377,058円。
同じく350万円、しかし金利1.5%だと返済時に支払う金額は3,581,510円。
つまり金利1.5%と4.9%とでは20万円近い金利差が生じることに。

なおトヨタディーラーでローンを組むとおそらくトヨタの子会社「トヨタファイナンス」を通すことになりますが、トヨタグループにとっては「新車購入時に、トヨタディーラーでローンを組ませる」ことで車体販売以外にも利益を生み出せることになり、トヨタの販売台数を考慮すると、これは「相当な利益」。
金利は黙っていてもお金が転がり込んでくることになるのでトヨタとしては「トヨタディーラーでローンを組ませたい」という事実があり、これが逆に「現金で車を買おうとすると嫌がられる」一つの理由でもあります(一般に現金で購入した方が喜ばれると思いがちだが、それは逆)。

たとえばトヨタが1.5%でお金を借りてきて4.9%で消費者にお金を貸せば、その分の利ざや(今回だと20万円)を得ることができ、たとえば10万台を350万円、3年/4.9%でローン契約で販売したとしたら金利だけで20万円×10万台=200億円。※トヨタは全世界で1000万台を販売している
トヨタという規模を誇る会社だからこそできる手法だとも言えますが、こういった理由で自動車ディーラーは「ローンを勧めたり」「自社でローンを組ませようとしたり」するわけですね。

なお、借金の大きい会社や販売台数の少ない会社、自社の金融会社を通さない場合はこういった理論が通用しませんが、とりあえずトヨタの場合はこうなっていて、よってトヨタ車購入時にローンを組む場合は、トヨタディーラーでローンを組むより他で借りてきたお金で「ディーラーに対しては一括」で支払い、借りたところに返済するのが最良の策だと言えそうです。

関連投稿:トヨタ・アルファード新型の最上級グレードはなんと704万円

トヨタ・アルファードの新型が発表となりましたが、全般的に「高級」を謳っており、実際それに恥じないインパクトがあります。
中でも最上級グレード「ハイブリッド・エグゼクティブ・ラウンジ」の価格は704万円と非常に高価。

一部グレードではグリルがレクサスに似ていますが、ここはちょっと疑問を抱くところではありますね。
トヨタとレクサスを分けたのは、お互いのイメージと顧客に干渉しないようにということであったと思いますが、にもかかわらずレクサスのイメージをトヨタ車に持ち込むのは「レクサスブランドの安売り」とも捉えかねられません。

昨年末に、「レクサスでは欧州のビッグ3つまりメルセデス・ベンツ、アウディ、BMWに対抗できない」とトヨタのコメントがありましたが、もしレクサスブランドでの競争を諦め、それまでに築いたレクサスブランドのイメージをトヨタ車に持ち込むことでトヨタの販売と利益を伸ばそうとしているのであれば、それはちょっと悲しいことでもありますね。

そうなるとトヨタとレクサスとの境界が曖昧になりますし、であればアルファードをレクサスブランドで販売するほうが良いようには思います。
日本のミニバンは独自の価値観を持っており、高級な日本のミニバンという触れ込みであれば世界的に競争力を確保できそうには思えます。
現在レクサスではミニバンを持っていませんし、そのほうがレクサスとしての独自性や排他性を強めることにはなりそうで、かつここまで高価になったのであれば消費者としても「いっそのことレクサスブランドで出して欲しい」と思う人も多いかもしれません。

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