トヨタが2019年までに最初のEVを発表する、との報道。
日本市場においては「ハイブリッド」人気が非常に高く、日本の自動車メーカーもハイブリッドにおいては世界的に見て優位性があったためか、これまでEVにはさほど力を入れずにハイブリッドに注力してきたというのがこれまでの流れ。
一方日産は日本での販売より「世界」を重視していたためにかなり早い段階からEVに取り組んでおり、さらには三菱を傘下に収めることで「EV競争」で一気に首位に躍り出た感もあります。
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さらには欧州の一部において「ガソリン/ディーゼル禁止」の流れが拡大するにあたり、日本の自動車メーカーもEVに対して本腰を入れざるを得なくなった、というのが現在の状況ですが、特にトヨタはこれまでの遅れを取り戻すべく「社長直轄で」EV発売に向けて積極的な活動をはじめた、ということも報じられていますね(とくにエレクトリック化に明るくないマツダやスバルはこれからけっこう大変かもしれない)。
今回これを報じているのは中日新聞ですが、「新タイプのバッテリーをベースに、飛躍的に走行距離を向上させ、充電時間を短縮することが可能」としており、これが事実であればじつに革命的。
現在主流のリチウムイオンバッテリーとは異なるものを使用するとしており、プラットフォームはEV専用となって2019年に発表した後2022年に発売、とも報じています。
EVにおける「要」がバッテリー技術であるのは間違いなく、しかしトヨタがどの程度この「新しいバッテリー」について開発を進め、どれの程度実用性を持つのかは不明(生産性や価格など)。
ただし多くのメーカーがバッテリーについて多額の費用を投じて開発を進めている中、トヨタが「いきなり革新的な」バッテリーを後発にも関わらず開発できるとは思えず、たとえパナソニックとの共同開発であったとしても、2022年までに「実用レベル」に持ってくるのは難しいだろう、とも考えています。
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