東洋経済にて”トヨタ「アクア」大ヒット車が密かに抱く憂鬱”という記事が掲載に。
アクアは2011年に登場した後、2013~2015年では通年で首位を獲得したほか、つねに販売ランキングの上位につけており、2017年上半期もトヨタ・プリウス、C-HR、ノートに継ぐ4位。
記事ではまず「アクアがモデルチェンジしていない」ことに焦点を当てていますが、CMで「三代目アクア」と謳っている割には「実はフルモデルチェンジを一回も迎えていない」としており(これには驚き)、これは「古さ」を感じさせないためのトヨタの苦肉の策、としてります。
なおフルモデルチェンジできない理由について、ヴィッツとともにTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)のコンパクトカーへの採用スケジュールがずれ込んでいることが原因、としていますね。
なおアクアの今年の販売は「前年比-30%」。
これにはまず「販売期間が長く魅力が薄れてきていること」があるかもしれません。
直接の(販売不振の)原因はノートe-Powerかもしれませんが、ノートe-Power登場前から中古車相場の下落が指摘されており、「魅力が薄れてきたところへ」ノートe-Powerの登場が決定打となった、と言えそうです。
なお記事ではマイナーチェンジを迎えたばかりのアクアの月販目標台数が「1万台」であり、昨年の年間販売台数の「16万台」に比べて低いとも指摘。
マイナーチェンジはもちろん販売活性化を目指して行うものですが、その割に前年を大きく割れる数字を目標として掲げるのは、ということですね。
これについては安全装備が他社製品に比べて劣る(軽自動車にも劣る)ということ、フィットやスイフト、デミオには存在する「4WDがない」こともウィークポイント、と論じています。
なおトヨタはアクアオーナーにボディカラーや居住地、職業、趣味、部活などをヒアリングした結果をまとめた「AQUAオーナー×カラー大全」なるコンテンツも公開しており、意外と面白い事実も。