| そういえば、最近のレクサスはあまり「和」と言わなくなったな |
さて、レクサスは新型EVコンセプト「LF-Zエレクトリファイド」発表とともに”今後のブランド変革に向けた取り組み”についても発表。
レクサスは現在の自動車業界について「100年に1度の大変革期を迎えている」と述べ、この変革期を「時代やニーズの変化に迅速かつきめ細かくお応えし、お客様のご期待を超えるブランドとなる」ことで乗り切るとしています。
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レクサスは電動化社会における「遅れ」を一気に挽回
なお、トヨタは「ハイブリッド」にてエレクトリック化に先鞭をつけたにもかかわらず、あまりにハイブリッドに依存しすぎたのか「ピュアエレクトリックカー」については欧米の自動車メーカーはもちろん、テスラのような新興自動車メーカーに対しても先行を許してしまうことに。
ただし2019年には「レクサス・エレクトリファイド」なる電動化ビジョンを発表し、そこからは立て続けにエレクトリックコンセプト、そして電動化技術を発表しているという状況です。
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そして今回、レクサスが「LEXUS CONCEPT REVEAL SHOW」を通じて発表したコメントは下記の通り。
2005年のRX400h発売以降、ラグジュアリー市場における電動化の先駆者として、常に優れた走行性能と環境性能の両立を追求してまいりました。現在は世界約90の国と地域で9車種のHV車やEV車を販売しており、2020年末時点で累計販売台数は約193万台となっています。2019年に発表した電動化ビジョン「Lexus Electrified」では、電動化技術を用いた基本性能の大幅な進化を実現するとともに、お客様へクルマがもたらす楽しさ、喜びを提供し続けることを目指しています。今回発表したEVコンセプトカー「LF-Z Electrified」は、2025年までに実現を見据えた走り、デザインや技術を搭載しています。バッテリーやモーターの最適配置による慣性諸元の向上や四輪駆動力制御技術「DIRECT4」等を採用し、従来のクルマとは一線を画した高度かつ自由度の高い運動性能を実現。また、お客様の移動体験をより豊かにするために提供する技術や先進的なインフォテイメント機能などを随所に織り込んでいます。
TOYOTA
レクサスは積極的にニューモデルを投入
更にレクサスが掲げる目標は下記の通り。
これまでの「ジャンルにとどまらない」というのは注目に値するところで、噂される「ハードなオフローダー」が登場する可能性もありそうですね。
- 2025年までに、世界各国や地域のニーズに応じ、10以上のEV、PHV、HV等の電動車を含む約20車種の新型や改良モデルを投入
- 基幹モデルのセダンやSUVラインアップの強化拡充に留まらず、クルマを操る楽しさを提供し続けるスポーツモデル、新ジャンルのモデル等の可能性を追求
- 2025年には全車種に電動車を設定し、電動車の販売比率がガソリンエンジン車の比率を上回ることを目指す
- 2050年には、全モデルラインアップにおける材料製造、部品製造・車両製造、物流、走行、廃棄・リサイクルの各段階を含めたライフサイクル全体でのカーボンニュートラルを目指したクルマづくりに挑戦
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加えて、レクサスの佐藤 恒治プレジデントからは下記の通りのコメントが発せられています。
「コロナ禍において世界中で様々な困難に直面しながらも、懸命に努力をされている全ての皆様へ、心から敬意を表します。我々はカーボンニュートラル社会の実現といった社会的使命を果たしながら、クルマがもたらす楽しさ、喜びをこれからも提供し続けることで、お客様やLEXUSに携わるすべての皆様の幸せと笑顔に貢献してまいります。今年発表する2車種の新型モデルを皮切りに、多様化するお客様のライフスタイルに彩りを添える愛車として、新しい価値を提供するモデルを続々と投入してまいります。モビリティ社会の未来を創るという強い意志を持ったこれからのLEXUSにどうぞご期待ください。」
TOYOTA
レクサスは2024年に新たな事業拠点を開設
加えてレクサスは2024年に、Toyota Technical Center Shimoyama=TTCSと呼ばれる事業拠点を解説するとも発表。
こちらの概要については下記の通り公表されていますが、レクサスは今回好んで「アジャイル」という表現を使用していますね。
- LEXUSブランドの開発、デザイン、生産技術、企画に、携わるメンバーが一堂に会し、100年に一度と言われる自動車の大変革期において、お客様を笑顔にできる「もっといいクルマづくり」を推進
- 世界中での様々なテスト走行に加えて、世界中の多種多様な厳しい走行環境を再現したテストコースで、クルマを「走らせては直す」ことを幾度となく繰り返し、クルマを鍛え、クルマをつくる人も鍛える
- 事業所としては、開発の中心となるLEXUS棟と、社外ビジネスパートナーの方々と共創を図るためのメッセ棟を開設
- LEXUSに携わる社内外のメンバーが同じ目的を共有し、垣根を越えてオープンでアジャイルな働き方とクルマづくりに挑戦する現場となる
- LEXUS棟1階のガレージエリアは、ニュルブルクリンクのピットのように、あらゆる機能のメンバーが強い意志を持ってプロジェクトごとに集まり、現場でのリアルなクルマづくりと最先端のデジタル機器を融合させ、アジャイルな開発を進める
- 3階のデザインエリアは、常にクレイモデルを前にデザインを行い、クリエイティビティが最大限に引き出される工夫を随所に施し、デザイナー、生産技術、空力などの実験部内のメンバーも、デザイン開発の現場で、新しいアイデアを議論できる環境を整える
- 2階のオフィスエリアは、開放的で、様々なメンバーの働き方に柔軟に対応できるレイアウトを携え、全てのメンバーは1階から3階まで、その時々の働き方に合わせて自由に働く場所を選択でき、またテレワークも合わせて活用することで、ひとり一人の創造力を最大化するオープンな環境を通じた働き方を加速させる
- メッセ棟は、多くの社外ビジネスパートナーの方々とも様々な価値を生み出す共創の場を提供します。レクサス棟同様に、パートナーの方々ともクルマに触れながらコミュニケーションの取れるガレージを備える
- テストコースに関しては、昨年発表した新型ISを鍛え上げた、自然の地形を活かした約75メートルの高低差と多数のカーブが入り組んだ、厳しい走行環境を再現した全長約5.3kmのカントリー路は既に運用開始
- これまでの世界各地での様々なテスト走行やレース活動などの経験をもとに、高速評価路や特殊な路面を再現した特性評価路等、世界中のお客様の期待を超えるためにクルマを鍛え上げる多種多様な約10種類のテストコースを今後建設する
- 環境保全に関しては、TTCS敷地面積651haの約7割のエリアにおいて、その土地本来の森林を残しながら、保全を行うとともに、緑地を新たに造成する等、自然環境の適切な維持・管理に努める
- 手入れがされていない人工林や放置された雑木林を明るく健全な森に修復し、乾燥し荒廃していた水田を湿地ビオトープとして再生する
- 可能な限り自然の地形を維持するためにトンネルや橋梁を設置し、動物の生息地や移動経路、植物の生育地にも配慮