| ゲレンデ人気はもはや日本だけではなくもはや世界中に拡大 |
高級車を中心に高利益モデルの販売が伸長
さて、メルセデス・ベンツGクラス(ゲレンデ)の販売が伸びている、とのこと。
メルセデス・ベンツそのものは深刻なチップ不足に悩まされていますが、その一方、Gクラスは1979年の発売以降もっとも高い販売台数を記録し41,174台をデリバリーした、と報じられています。
なお、Gクラスはメルセデス・ベンツの工場ではなく、オーストリアにあるマグナ・シュタイヤーへの委託によって生産されているため、「メルセデス・ベンツを悩ませるチップ不足」とはまた事情が異なるのかもしれません。
-
一体何なのこのチップ不足!メルセデス・ベンツは「1年以上生産が遅れる」可能性を示唆、なぜチップ(半導体)不足が起きるのか
| 自動車の制御複雑化、電子製品の需要増加、しかしコロナ禍による生産能力の低下というトリプルパンチ | あと1年以上はこの状態が続くと言われるが さて、自動車業界にて「チップ不足」が問題となって1年以 ...
続きを見る
ただ、日本では納車待ち期間が仕様によっては「数年」レベルで長くなったり、一部受注が停止されたりという状況ですが、とにかく世界中で人気ということになりそうです。※かつて、Gクラスがもっとも売れているのは日本だと言われていたが、その人気が世界中に拡大している
-
なぜ?日本だけで新旧メルセデス・ベンツGクラス併売のナゾ。そこには日本特有の理由があった
| 日本では旧型Gクラスの支持者が多い | 日本でも新型メルセデス・ベンツGクラスが発表されましたが、なんと日本では「新旧Gクラスを併売」。 これは日本市場だけだと報じられており、東洋経済では「なぜ日 ...
続きを見る
メルセデス・ベンツGクラスは「利益の柱」
メルセデス・ベンツGクラスは「発売以来、フルモデルチェンジを受けないままもっとも長く販売されているクルマ(その次はたぶんラーダ・ニーヴァ)」だと思われ、しかし2018年には大規模フェイスリフトが施されて現在に至ります(メルセデス・ベンツはフルモデルチェンジ扱いとしていない)。
なお、メルセデス・ベンツはGクラスを一つのサブブランドにしたいと考えているといい、利益率の高い「マイバッハ」「AMG」「Gクラス」を半独立ブランドとし、さらなる利益を獲得する意向だとも伝えられていますね(ただしまだ実現には至っていない)。※Gクラスはその価格設定からして、相当に利益が厚いモデルだと思われる
-
新CEOのもとで大胆な変化を続けるメルセデス・ベンツ!今度は「AMGとマイバッハとGクラス」という利益率の高いサブブランドをまとめ、なにやら新しいことをするようだ
| 安価なモデルを拡充し続けてきた前CEOとは真逆の戦略なのが面白い | そしてついに、Gクラスも「AMG」「マイバッハ」と同列に語られるように さて、メルセデス・ベンツのトップがディーター・ツェッツ ...
続きを見る
そしてGクラスについては2022年にさらなるフェイスリフト(マイナーチェンジ)が行われる予定だとされ、ハードコアな「4x4スクエアード」バリエーションが投入される見込みだとも。
-
【動画】一般人が新型メルセデス・ベンツGクラス4×4スクエアードの試作車に遭遇!カモフラージュは最薄、この姿で発売されると考えて良さそうだ
| 先代メルセデス・ベンツGクラスの最終限定モデル、ヘリテージ・エディションのようなボディカラー | 日本でこのメルセデス・ベンツGクラス4×4スクエアードが発売されるかどうかはわからない さて、メル ...
続きを見る
さらにいうと、EVAやMMAアーキテクチャではなく、現行Gクラスのプラットフォーム(ラダーフレーム)をベースにしたピュアエレクトリック版Gクラス”EQG”の登場も控えていて、Gクラスは未来に向けても快走を続けることになりそうです。
-
【動画】メルセデス・ベンツが「未来のGクラス」、EQGコンセプト発表!ピュアエレクトリックにゲーマー仕様、プロモーション動画はちょっと笑える
| 基本構造とボディデザインは現行Gクラス同様 | ただし懐かしのAMGモノブロックホイール装着などレトロな一面も さて、メルセデス・ベンツはミュンヘンにて開幕したIAAモビリティショーにおいて、次期 ...
続きを見る
メルセデス・ベンツの高利益モデルの販売が伸びる
そしてメルセデス・ベンツ全体を見てみると、Gクラスが過去最高を記録したうえ、フラッグシップセダンのSクラスは「Gクラスの倍」を売って昨年対比で+40%。
なお、Sクラスの1/3以上となる35.5%が中国での販売であったといい、やはりマイバッハも中国での販売が伸びて15,730台を記録しています(前年比+50.7%、中国では11,000台ほどが売れたようだ)。
そしてAMGは16.7%増の14万5979台が売れ、メルセデス・ベンツ(ダイムラー)にとって「2021年はいい年だった」ということになりそうですが、この内容を見るに、メルセデス・ベンツはそのブランドイメージを生かして高級車セグメントに特化したほうがいいのかもしれません(比較的安価なモデルは競合が多く利益を確保しづらい状況になってきた)。
ただ、2021年のメルセデス(スマートを含む)全体の販売台数だと5%減の209万3476台、商用車部門は2.6%増の33万4210台だったといい、メルセデス・ベンツブランドのプラグインハイブリッド車および電気自動車の販売は69.3%増の22万7,458台。
ピュアエレクトリックモデルの販売台数は、スマートと商用車部門が販売するものを加えると9万9,000台まで増加しており、EQSだけの受注だとすでに16,370台(こちらのデリバリーはまだなされていない。なお、これは先月発売されたばかりでもある)、そして今後はEQS 53やメルセデスAMG EQEの発売も控えており、電位自動車部門の未来も明るいと考えて良さそうですね。
合わせて読みたい、メルセデス・ベンツ関連投稿
-
これがルイ・ヴィトンのディレクターとメルセデス・ベンツとのコラボGクラス「プロジェクト・ゲレンデ」!いかにもヴァージル・アブローっぽい仕様にカスタム
「おもちゃのように見えるがこれでも実車 | 先日、メルセデス・ベンツが突如公開した「プロジェクト・ゲレンデワーゲン」。これはルイ・ヴィトンのクリエイティブディレクター、ヴァージル・アブローとメルセデス ...
続きを見る
-
そんなに売れていたのかメルセデス・ベンツSクラス!現行モデル(W222)が累計生産50万台に達したと発表。そして1/3は中国へ
| やはり今でも高級サルーンは「魅力ある市場」 | メルセデス・ベンツが、2013年に当有上した現行世代のSクラスについて、累計生産50万台を達成した、と公表。ちょっと前にマツダ・ロードスター、ポルシ ...
続きを見る