| 抗議のために他人の資産を破壊してもいいと考えている連中の権利は保証しなくてもいいと思う |
まっとうな手段で抗議ができないのであればそもそも抗議をするべきではない
さて、アストンマーティンのディーラーにペンキをぶちまけたり、ゴッホの絵にトマトスープをかけたりという「やりたい放題」のエコテロリストたちですが、今回なんとフェラーリに自分たちを接着剤で貼り付けるという過激な抗議を行っています。
この抗議を行ったのはフランスの環境団体「エクスティンクション・リベリオン(Extinction Rebellion)」で、彼ら・彼女らのいいぶんによれば、「環境にやさしい自動車を発売することで企業イメージを改善しようとする汚染企業を糾弾し」「交通機関として個人で自動車を所有することを推奨する自動車メーカーを非難する」ことで勝利を収めた、とのこと。
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ゴッホの次はアストンマーティン!同じ環境団体が高級車ディーラーにペンキをぶちまける。この2週間、ロンドンでは過激なエコテロリズムが横行中
| どう考えても第三者を巻き込み、傷つけ破壊する行為には賛同しかねる | 本当に環境を変えたいのならば、もっと別の形でなにかを変えてゆくべきだ さて、欧州とくにイギリスとフランスでは「反石化燃料」デモ ...
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さらにフェラーリにオイルをぶちまける
ただ、このエクスティンクション・リベリオンの抗議活動は「接着」のみにとどまらず、フロントフードにオイル(塗料という報道もある)をぶちまけており、乗用車がフランスにおける温室効果ガス排出のうち15%を占めているということに触れ、自動車メーカーの広告の禁止(フェラーリは自社による直接の広告活動を行わない)、快適に移動できるように公共交通機関の改善(これはフェラーリにはまったく関係がない・・・)を呼びかけることに。
なお、この一件はパリ・モーターショーにて起きたもので、結果的に11人が逮捕(抗議に参加したのは12人)されたと報じられています。
🔥Une dizaine de rebelles occupent le stand de voitures "d'exception" du salon de l'automobile. Ils dénoncent une industrie polluante qui cherche à laver son image avec des véhicules "verts" mais qui continue à promouvoir la voiture individuelle comme transport d'avenir pic.twitter.com/LnfD17C0HL
— Extinction Rebellion France 🐝🌺 (@xrFrance) October 21, 2022
エクスティンクション・リベリオンはポルシェにも抗議
さらに遡ること数日前、この12人は、ドイツ・ヴォルフスブルクのアウトシュタットで行われたイベントでも抗議活動を行っており、ポルシェの展示ブースの床に接着剤を塗って自らを接着。
なお、ポルシェは彼らの「抗議する権利」を認め、彼らが床に接着されることを許可したそうですが(クルマに触れないことを条件に譲歩したのかも)、エクスティンクション・リベリオンのメンバーは「排便・排尿用のバケツをポルシェが用意してくれなかった」「(実際にはポルシェが食べ物を用意したにもかかわらず)食べ物をもらえなかった」などと不満を口にしており、盗人猛々しいというか、もはやそれ以上の迷惑極まりない存在に成り下がってしまっているもよう。
そしてこの抗議は30時間以上にわたって行われ、高速道路の速度制限引き下げなど様々な要求を行ったそうですが、こういった要求もこの場で行っても仕方がないようには思います。
Nous ne sommes pas seuls! Partout dans le monde, des actions de désobéissance civile sont organisées afin d'empêcher une minorité de s'emparer de l'avenir de tous.tes. Hier, une dizaine d'activistes de @ScientistRebel1 ont bloqué le stand Volkswagen pendant 41h ✊ pic.twitter.com/LL9k32hXWh
— Extinction Rebellion France 🐝🌺 (@xrFrance) October 21, 2022
そしてアストンマーティンディーラーにペンキをかけたり、ゴッホやレオナルド・ダ・ヴィンチの作品を汚した連中同様に、一般人にとっては単に「破壊活動を行って自己満足を満たしているだけの目立ちたがり屋」にしか見えず、とても彼らの思想(そういったものがあれば、の話ですが)は理解得してもらえそうにありません。
加えて、このような行動に共感を覚えるのは、単に承認欲求が強いだけの人々だと思われ、そういった人々が過激な環境団体に「入信」し、さらに過激な活動を行うことで自身のフラストレーションを発散してゆくのかもしれません。
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