| トヨタは意外と面白いコンテンツを公開している |
トヨタの公開している「クルマまわりの百科事典」というコンテンツがありますが、たまに見てみると面白い記事が追加されていたりします。
いわゆる「雑学」というヤツで、ぼくはこの雑学が大好きであるため、ついついこういったコンテンツには見入ってしまうのですね。
今回はその中でも、いくつか気になったものを紹介したいと思います。
4WDとAWDとは何が違うのか?
トヨタの回答だと、4WDとは「Four(4)-Wheel Driveの略で、4輪駆動システムの意味」とのこと。
この「4WDの意味」についてはもちろん誰もが知っていると思いますが、「AWD」に関してだと4輪以外のクルマ、たとえば6輪や8輪車にも使用されるということ、「全輪駆動車」は世界的には4WDではなくAWDと表記されるのが一般的だと述べています。
なお、スバルも「AWD」という表記を用いているものの、スバル自身は「4WDは”オフローダー”を連想させるのでAWDという記載を採用している」と回答していますね。
クルマによって給油口の位置はなぜ左右で違う?
クルマの給油口は「右か左」ですが(まれに真ん中、そして”両方”もある)、これについては”メーカーによって決まりはない”こと、そして”給油口とマフラーとの距離が法規で決められている(給油口とマフラーとは一定以上の距離を置く必要がある。知らなかった)”ことを紹介。
よってマフラーが「片側出し」だとその反対側に給油口を設けることが多いこと、日本は左側通行なので歩行者保護の観点からマフラーは右に出ていることが多く、よって給油口も左にあることが多い、としています。
以前に何かで「ガソリンスタンドで給油時に混雑しないよう、メーカーが意図的に振り分けている」という記載を見たことがあるように記憶していますが、それはどうやらデマであったようですね。
なお、ガソリン残量計の右に「▶」があり、これが給油口の位置を示している(右を向いていれば右)ことは有名で、しかし経験上この三角がついていないクルマも多数あります。
クルマのボディカラーで燃費が変わる?
トヨタは、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)のテストの結果だとして、炎天下では「ホワイトとブラック」のクルマでは車内の温度が放置状態で22度も違う(もちろんブラックの方が暑い)ことを示し、黒い車はエアコンの負荷が大きく、その分燃費にも影響する可能性を示唆。
なお、トヨタはプリウスにおいて「サーモテクトライムグリーン」を採用していますが、これは世界初の遮熱塗料であり、車体表面温度が上がりにくいとしています。
もしかすると、プリウスの性格を考え、「燃費性能向上」のためにこのカラーを導入したのかもしれませんね(ただしそれを立証できるほどのデータはない)。
クルマのナンバープレートに使用されていない文字はある?
トヨタによると、50音のうち、「お」「し」「へ」「ん」の4文字は使われていない、とのこと。
その理由は下記の通り。
「お」……「あ」と似ているため視覚的に誤認される恐れがあるため。
「し」……縁起が悪い“死”を連想させるから。
「へ」……“おなら”を連想してしまうから。
「ん」……呼称する場合、発音しづらいため。
そのほか歴史的仮名遣いの「ゐ」「ゑ」、数字についても、末尾が「49」(「死苦」「始終苦」「轢(ひ)く」を連想させるため)、「42」(「死に」を連想させるため)となるナンバーは希望しない限り交付されない、としています。
英語圏で通用しない自動車用語は?
「自動車・道路関係の用語には、和製英語が意外に多い」とし、下記を挙げています。
「アクセル」は英語圏において「アクセラレーター」と記載されることもあるようですね。
「フロントガラス」……「windshield」
「ハンドル」……「steering wheel」
「アクセル」……「gas pedal」または単に「gas」
「ウィンカー」……「blinkers」または「turn signal」
「ワイパー」……「windshield wipers」
「ボンネット」……「hood」
「バックミラー」……「rearview mirror」
「ナンバープレート」……「license plate」
「クラクション」……「horn」
「エンスト」……「engine stall」
「ガソリンスタンド」……「gas station」
相撲取りはクルマを運転できない
これはまったく知らなかったのですが、相撲協会によって重量以上の力士はクルマを運転することを禁じられている、とのこと。
ただしこれは一部の球団のように「ローカルルール」であって法的に規制されているわけではなく、免許の取得や更新は可能だとしています。
https://intensive911.com/?p=128768
道路設備を壊すとこれだけ請求される
ちょっと恐ろしいのですが、実際に2008年で首都高で発生したタンクローリー炎上事故では「32億8000万円」の損害賠償請求があった、とのこと。
そのほかETCゲートのバーは1本65,000円、ガードレールはメートルあたり5,000~10,000円、しかしこれに工事費も必要で、信号機はLEDタイプで140,000円~、制御盤を破損すると200万円を超える場合も。
さらにカーブミラーは本体20,000~40,000円ながらも工事費を入れると20万円、電柱はNTTの7メートルタイプで数万円/本、電力会社の15メートルタイプでは20~60万円。マジか・・・。
暑くなった車内の温度はこう下げる
炎天下に駐車していた後に車内の温度が上がった状態で乗車するのはまさに地獄。
トヨタでは「一気に温度を下げる方法」として、助手席側後部座席の窓を全開(そのほかは全閉)にし、運転席の窓を数回上げ下げするという方法を提案。
これによって外気が車内に入り、車内の温度は一気に外気温程度まで下がる、とのこと。
そのほか、運転席側と助手席側後部座席のウインドウを細めに開けておき、対角線上に空気の通路を作るのも有効だそう。
ただ、86のように「開閉できるウインドウが左右一枚づつしかない」スポーツクーペの場合、どうやって車内温度を下げるべきかについては言及されていないのはご愛嬌。
なお、各自動車メーカーはこういった独自コンテンツの他に「Q&A」も解説していて、中には「知らんかった」というような面白い回答も記載されています。