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なんだ、ヴァルキリーAMR Proだったのか・・・。謎のアストンマーティンがついに発表、それは2度の路線変更を経たヴァルキリーAMR Pro

謎のアストンマーティンがついに発表、2度の路線変更を経たヴァルキリーAMR Pro

| ヴァルキリーAMR Proはル・マンLMP1カー、F1マシンに匹敵する |

残念ながら、アストンマーティンのル・マン24時間レースハイパーカーへの参戦は「無い」ようだ 

さて、先般よりアストンマーティンが発表を予告していた「謎のヴァルキリー」。

今回、アストンマーティンが正式に「ヴァルキリーAMR Pro」として公開しています。

なお、ヴァルキリーAMR Pro自体は2018年にコンセプト(下の画像)として発表されていたものの、今回リリースされたヴァルキリーAMR Proは当時のものと大きくデザインが異なり、「ほぼ別のクルマ」といえるレベルです。

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ルマン・ハイパーカーと基本的な仕様を共有

このヴァルキリーAMR Proは、2018年にプロトタイプが発表されていますが、2018年の時点では、まだル・マン・ハイパーカークラス設立が発表されておらず、よってその頃のヴァルキリーAMR Proは「市販(ロードゴーイング)ヴァルキリーの延長線上にあるクルマ」。

ただし2019年には「ル・マン24時間レースのハイパーカークラス(LMH)」設立が発表され、これに参戦をいち早く表明したのがアストンマーティン。

このLMH参戦のためにヴァルキリーAMR Proは「市販モデルの延長」からル・マン24時間レースで勝てるクルマへと一回目の路線変更が行われることになりますが、その後、アストンマーティンは財政悪化を理由にハイパーカークラス参戦を撤回することに。

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しかしその後もヴァルキリーAMR Proは「ハイパークラスの規定に沿いつつ」開発が進められるものの、もうル・マン24時間レースに出ることもなくなったためにレギュレーションに沿う必要がなくなり、そこで「ル・マン24時間レースのレギュレーションを無視して、どこまで速く走ることができるかを追求したクルマ」へと2回目の路線変更が行われ、その結果が今回発表されたヴァルキリーAMR Proというわけですね。

なお、アストンマーティンのF1ドライバー、セバスチャン・ベッテルとランス・ストロールも、このヴァルキリーAMRの開発に協力している、とのこと。

ただしル・マン・ハイパーカーの枠を超えた存在に

この2回めの路線変更によって、アストンマーティンはハイブリッドシステムを捨て去ることになり、結果としてコスワース製6.5リッター自然吸気V12エンジンのみをパワーソースとすることに(出力は1,000馬力オーバー)。

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さらにカーボンファイバー製シャシーにも大きく改良が加えられてホイールベースは380ミリ長くなり、フロントトラックは96ミリ、リアトラックは115ミリも延長されることに。

加えてフロントに突き出たスプリッター、延長されたリアセクションによって全長が266ミリ長くなっています。

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外観上の相違だとフロントスプリッターは言うに及ばず、前後フェンダー、シャークフィン、リアウイング、ホイールカバー等にも変更が見られ、カメラの代わりにコンベンショナルなミラーを備えています。

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なお、ダウンフォースはロードカーのヴァルキリーの2倍(通常のヴァルキリーはダウンフォース1,800kgなので、その倍となると3,600キロ・・・)を発生するといい、このおかげでコーナリング時にはなんと3Gを超える横方向のGを発生することに。

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アストンマーティンによれば、「F1マシンに匹敵するサーキット走行性能を持つ」としており、ル・マン24時間のコースを3分20秒(LMP1カーと同じペース)で走ることができると主張。

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加えて、アストンマーティンヴァルキリーAMRプロを購入したオーナーは、世界各地のサーキットでアストンマーティンが主催するオーダーメイドのトラックデイ体験に参加することができるうえ、アストンマーティンが主催するトラックデイに何度でも参加することができ、プロの指導、VIP向けディナー、専用のFIAレースウェアなども受け取ることが可能だと述べています。

参照:AstonMartin

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